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リスナーたちの「孤独の連帯」が本当に温かかった。オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム

昨晩、『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』に行ってきた。

最近の東京ドームは、コールド・プレイ、ブルーノ・マーズ、ビリー・ジョエル、テイラー・スウィフト、クィーンなど、ほんとすごい流れだったのだけど、ボク的にはどれも羨ましくなく(強がり)、この日をじぃっと待っていた。

最終的に19万人が申し込んだという抽選に1回目で当たり、スタンド1階席ほぼ中央前から8列目。運を使い果たしたな。

つか、ほぼ最年長リトルトゥース。周りは20代30代40代で溢れてた。

※リトルトゥースとは『オードリーのオールナイトニッポン』のリスナーの愛称。



17時30分ぴったりに始まって、21時30分まで4時間みっちり。

このイベントのためのテーマ曲、星野源の『おともだち』(なんと贅沢)のオープニングムービーがまず泣けて。

その後、映画『フィールド・オブ・ドリームス』のオマージュ映像での若林登場からの『メジャーリーグ』オマージュ映像で春日登場。

オマージュ先が古いっちゃー古いんだけど、この辺の「世代を堂々と表現する」あたりがいつものオードリーのオールナイトだなぁ。

その後は通常運転。
いつものトークが続く。さすがだなぁ。満席のドームの真ん中でラジオブースに座っていつものトーク。相当に胆力いることだと思う。

そして、春日コーナーはフワちゃんとのプロレス(フワちゃん、ほぼプロ的なプロレスラーなのね。びっくりした。クミさんも出演w)。

若林コーナーは、若様のDJと星野源とのコラボ。星野源の登場、そしてふたりの歌「オレンジ」「POP Virus」は本当にサイコーだったなぁ。

そしていつものコーナーもこなし、ラストにアンコール的に「オードリーの長尺漫才」(!)。


X(twitter)は「最高すぎた」という感想で溢れてるけど( 「 #オードリーANN東京ドーム 」 で検索!)、実はプロレスパートとかグダグダすぎたし、漫才も後半はすこしダレ気味だった。

だが「情熱」はひしひし伝わってきた。
すこし「ななめ」を入れつつ、まっすぐ伝わってきた。

オープニングでは泣いたし(というか満席の会場見ただけで泣けた)、トーク部分はとてもよかったし(とはいえ音がドームを回っちゃって聞き取れないこと多数)、なにより星野源と若林の歌が最高だった(Lighthouse視聴者としても)。

そしてラストのラストにドームのド真ん中にせり上がってきた一本のマイク。うねるような歓声。うしろの若者とか嗚咽を漏らしてた。


でも、昨晩の主役は、実はリスナーたち(オードリーの場合はリトルトゥース)だったと思う。

なんというか、リスナー同士の無言の「連帯」が、とてもとても温かかった。

その温かい空気の中だからこそ、オードリーが人生をさらけ出す。
そこにリスナーたちがまた超好意的に反応していく。

深夜放送って(radikoも含めて)複数人でいっしょに聴くことはほぼないじゃん?

たとえば音楽は数人で聴いたり一緒に踊ったりカラオケで歌ったりがあるけど、ラジオは完全にひとりの時間にひとりで聴くもの。

ひとりひとり、それぞれの人生を抱えながら、「孤独」に聴いている。


そんな「孤独」が5万人、ばらばらにドームに集まってくる。
日本中からひとりひとり「孤独」を持ち寄ってくる。
この「孤独の連帯」が本当に温かかった。


それぞれの、他のお客さんに向ける目線が、とても優しい。
もうそれだけで泣けるくらい優しい。

その「連帯」の空間にいられただけで満足だったなぁ。
それだけで感動。
やたら泣けた。



初めてオールナイトニッポンを聴いたの12歳だったか。
1973年。
あれから50年、いろんな孤独を抱えながらひとりで聴いてきて、本当に良かった。
そんなことを感じた夜だった。

オードリー、そしてスタッフの方々。
いや、深夜放送に関わってくださったすべての方々。
本当にありがとうございました。


というか、考えてみたら、あの頃からずうっと変わらないテーマ曲「ビタースウィートサンバ」。実は人生で一番聴いた曲なのではないかなあ。

もう50年、絶え間なく聴いてるもんなあ。。。


以下、写真集(ラストで撮影OKの時間があったので撮りました)。

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さとなお(佐藤尚之)
古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。