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ラグビーWCイングランド大会のチケットは、それ自体が忘れられない「体験」だった


明日からついにラグビーワールドカップ日本大会が始まる。

明日は友人たちと一緒にテレビ観戦する。

中学高校とラグビー部(ただしヘッポコ)だったくらいはラグビーファンなのだけど、今回はなんとなく油断し、出遅れ、「イングランド vs アルゼンチン」と「三位決定戦」のふたつしか取れていない。

なぜ油断したかというと、2013年くらいから(昔いた会社と組んで)何度か日本ラグビー協会に「ファンベースに基づいたラグビーワールドカップ日本大会盛り上げ施策」とか自主プレゼンしてきたこともあり、「なんか直前になったらチケットくらいなんとかなるんじゃないか」と高を括っていたんだけど、全然無理だったw

なので、ジャパン戦は諦めて、チケットが取れた試合に2つほど行って応援してくる。

え? 自主プレはどうなったのかって?

まったく聞く耳を持ってもらえなかったですw

もうなんというか、昔ラグビーをやっていた高齢の幹部の方々に「ラグビーは素晴らしい競技だから、直前になったら必ず人気は出る。大丈夫だ」とか言われ、こちらが感じている危機感や焦燥感や千載一遇感はまったく受け取ってもらえなかった。

いや、ほんと、何度かぶつけてみたんだけどダメだったな・・・
ラグビーこそ「ファンベース施策」が効いたと思うんだけどな・・・

だって、ONE for ALLだし。
ALL for ONEだし。
全国のラガーマンの絆むちゃくちゃ強いし。
みんな無駄に熱いし。
みんな奉仕精神もっているし。
意外と会社幹部にラガーマン多いし。
日本ラグビーの将来への危機感共有しているし。
サッカーへの対抗意識で結ばれているし。
アジア初のワールドカップがいかに重要でいかに千載一遇のチャンスか、みんなわかっているし。

しかも、背番号変わらない特殊なスポーツなので、番号ごとに「オレ9番!え、おまえも9番なのか!」みたいな「同じ背番号同士の熱狂」も持っている。

ちょっと考えるだけで、コアファンを中心とした施策がいくらでも思いつくし、ラグビーファンが連帯すればホントいろんなこと出来るのに・・・


まぁそれは仕方ないとして。

でも、イイコトもあって、そういう自主プレゼンのくり返しの中で、「2015イングランド大会での、次回開催地ジャパンのプレゼンテーション」を少しお手伝いさせてもらえることになったのだった。

そんな関係もあって、2015年、ボクはイングランド大会を観に行った(一応仕事で)。

そう、南アに奇跡の勝利を収めたあの大会!

残念ながら、スケジュール的に「ジャパン vs アメリカ」しかチケットが取れなかったのだけど(ナイス勝利だった)、本場イギリスでのワールドカップでジャパン戦を観れたのは一生の思い出だ。


で、今日のnoteの趣旨は、そのチケットというか、チケット箱?が、「忘れられない体験」になっていたので、それをシェアしようと思って。

予想外のことだったのだけど、現地の担当の方がいわゆる「VIP席」を取ってくれたのだ(郊外のKingsholm Stadium)。

コーポレート・ボックス席。
いわゆる「スポンサー席」だと思う。

ボクたちは大会スポンサーではないけど、次回のワールドカップ開催地から来たお客さん(プレゼンテイター)として扱ってもらった、ということである。

だから、この例はVIP扱いであり、特殊だ。
それを前提に読んで欲しい。

ただ、VIPへのホスピタリティが実に丁寧に作られていたし、こういうところにちゃんとお金をかけるのって意外と出来ないな、と思うのでシェアしたい。

日本だったらこういう「体験」にお金をかけない。

でも、せっかくのVIP席だからこそ、もう一歩踏み込んで体験を深くし、ファン度を高めていくのってとても重要だ。

しかもワールドカップは一生の思い出に残る出来事。
これからもスポンサーでいてほしい、という意味でのこういう体験は、スポンサーの記憶に長く残る。

それをよくわかっていらっしゃる、と思う。


まず、これがその箱。

APPLE製品の「開封の儀」じゃないけど、箱をあけるときのワクワク体験とかって、本当に「真実の瞬間」なのである。

上から撮るとこんな感じ。

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横から撮ると、厚みがよくわかる。
くり返すけど、チケットなのよチケット。

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で、開けると、こうなる。
固い厚紙だ。ペラッとしていない。

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アップにするとわかるけど、観戦ボックスへの入場パス(チケットではない)が入ってる。

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これがホントちゃんとした作り。
単なるパスなのに。
日本だったらペラペラの紙にするところだけど、しっかりした作りのパスである。

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で、このパスを取り出すと「LIFT RIBBON TO ACCESS MATCH TICKET」と書いてあって、その右の紫のリボンを引っ張ると、チケットが現れる。

そこにチケット本体が燦然と。

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本当によく考えられている「体験」だ。

上にあるのはストラップ。
前のページのボックス入場パス用だと思われる。首にさげろよ、ということだね。

アップにするとこんな感じ。

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いやぁ、素晴らしい「体験」だな。。。
単にチケットを入れている箱なだけなのに。
日本なら封筒に入れるのがいいところだ。


おかげでいまでも捨てられず、ずっと本棚に飾ってる。

そして、本棚の前を通るたびに、ふとイングランド大会のあの気持ちの良い夜を思い出し、ラグビーワールドカップを応援しよう、という気持ちになる。

そんな風に忘れないのは、このチケット自体が「体験」だったからだと思う。


ついでなので、「ジャパン vs アメリカ戦」の写真を一枚。
これはラインアウトしてるとこ。

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下の一枚は、試合前のウォームアップで、五郎丸がゴールの練習をしているところ。

イングランド大会といえば、やはり五郎丸のこのルーティン。
写真だと遠いけど、実際は目の前。ちょっと感動したなぁ。

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ということで、イングランド大会の思い出でした。

明日からのラグビーワールドカップ日本大会、ジャパンが勝とうが負けようが、なんとか盛り上げていきましょう!


古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。