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御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか?

【今日の本】

『御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか?』

松本賢一 著 祥伝社 2008年

ビジョンそのものが自分自身の中から生まれてきたものでない限り、
それは借りてきた猫のように大人しく、実現へ向けて動くことすらないでしょう。

「他人にはできて、自分にはできない」のは当然のこと。
他人とあなたとは、考え方も、感じ方も、すべてが違うからです。

人の価値観の中に、自分本来の生き方など存在しません。

”独自のウリ”(メッセージ)をみつける本でありながら、自分を深く探求できる本です。

「自分に正直にならないと、メッセージは伝わらない」
あなたのウリには、

「自分らしさ」ではなく「自分そのもの」が欠かせない。

❶[3セレクト]

①こだわりの商品が、なぜ売れないのか?


大人一人あたりが1日に受け取るメッセージの量が、数千にもなる現代社会で、「分かりやすい」というのはそれだけで大きなアドバンテージを握る。ホームページの販売においては、「3秒ルール」というものがある。この3秒以内にお客様に理解してもらうことは、「何をしているサイトか」「何を販売しているサイトか」ということだけ。

・明確なターゲットの選定
・的確なセールストーク(ホームページであれば、メッセージ)

メッセージは、マーケティングでは「USP(ユニーク セリング プロポジション)」(独自のウリ)と言うが、この「こだわり」を伝える際に、3つの弱点が挙げられる。

・こだわっているのは、自分たちだけではない
・その「こだわり」がすぐに真似される
・その「こだわり」が他社と比較した時に、あまりにも分かりづらい

私たちのメッセージは、10歳前後の子供たちに理解できれば、受け入れられる。

(脳科学では、隠れてみえないものを認識する力「メタ認知能力」を司どる前頭葉が10歳前後にほぼ完成する)


②メッセージ化の3つのメリット


自分たちの商品やサービスをメッセージ化することで、次の3つのメリットが挙げられる。

1、覚えてもらえる
2、差別化が図れる
3、自覚が持てる

3、自覚が持てる・・明確に文章にしておくことで自分たちの扱っている商品やサービスを客観的に見ることができる。

メッセージを送る側としてはどうしても商品やサービスに思い入れがあるので、すぐに覚えてもらえる、ひいては売り上げに直結する、と思いがちなのですが、残念ながらそういうわけにはいかない。

ただ、「なかなか覚えてもらえない」ということを前提にメッセージ化しておけば、仮にマーケティングの結果が思わしくなくてもそれほどダメージを受けることはない。


③メッセージとはお客様へのプロポーズ


メッセージ作りでもっとも大事なことは、

「どう伝えるかではなく、何を伝えるか」


時間はかかってもしっかりと作り込んだメッセージであれば、その後何年も使い続けることができる。

メッセージをつくる際には、『思い』を具現化するクリアリングプロセスが欠かせない。クリアリングプロセスで明らかにするのは、“核となる想い”=コアマインド

コアマインドとは・・
「自分たちは、なぜ物を売ろうとするのか」
「なぜ、自分はこの商品を扱っているのか」
「なぜ、自分はこの仕事をするのか」

という見地から考えていく必要がある。

『Don't think. Feel!』(考えるな。感じるんだ)
自分の心を感じ取るプロセスが大切。

メッセージとは心を動かすもの、そして自分の中にあるものを見つけること
最終的には「自覚」に繋がる。

メッセージ作りを通じて行われる絶え間ない「自己発見」のプロセスがメッセージ作りの真の目的である。

1、自分自身を知り
2、自分にとって効果的なものを吸収し
3、不要なものを捨て去り
4、自分ならではの「何か」を付け加える

❷[エピソード]

 
『芸能のくらいが上がると、過去の風体をすっかりやり捨てて忘れてしまうのは、ただもう花の種を失うことだ。その時々に咲いている花だけで、種がないということになると、手折った花の枝のようなものだ。種があれば、年々またその時節には必ず咲きあおう。それでくれぐれも初心を忘れてはならぬ』(風姿花伝)


❸[今日からのアクション]

感覚、感情、情動、今一度心を探る。


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