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【今日の本】

ストーリー思考
神田昌典 著 ダイヤモンド社 2014年


理想の現実を得るために、努力はまったくいらない。人間なら誰しも持っている物語の力を使えるようになるだけで、新しい現実がらくらくスタートする
ほんの10〜15年くらい前までは、すでに生産されている商品に関して、市場分析、競合分析を行い、ライバル企業からシェアを奪うというのが企業利益をあげる定石だった。今も原理原則は生きているが、それと同時に近年は、創造力を発揮することが非常に重要になってきた。創造力を伸ばすためには・・


❶[3セレクト]


①物語の本当の力

通常では意図して起こることのなりフロー状態が、フューチャーマッピングにより頻繁に引き起こされることを経験した私たちは、なぜ物語はフローを起こすのか、議論し始めた。その結果、わかったことがある。フューチャーマッピングでは、未来から現在へと流れる波を描き、理想の未来と現状のギャップを埋めるように発想を広げていく。「逆算思考」や「結果思考」という馴染みの方法論と同じではなく、これらの思考法がもたらす効果の2段3段深いレベルに到達する。


②フューチャーマッピングの力


想像以上の現実を生み出す最大の理由は、その低流に「物語」をおいているからだ。「物語」には、人間の才能を開放していく底知れない力が潜んでいる。フューチャーマッピングのプロセスは、ハーバード大学教育大学院のロバート・キーガン教授が、著書「なぜ人と組織は買われないのか」で解説する「免疫マップ」という方法論とほぼ共通する。物語をつくりながら圧倒的なソリューションを生み出すまでのプロセスと同じ。誰もが毎日を通して、自分の内面にある才能に光を当てられることが、フューチャーマッピングと他のビジネスツールとの圧倒的な違い。


③顧客は、物語のヒーローになりたい


「何がうまくいって、何がうまくいかなかったのか」を分析すると、うまくいった企画の背景には、必ず物語があることがわかった。顧客がヒーローになっていく物語を描けているかどうかが、売り上げに直結する重要な要素であることがわかった。


世の中のマーケティングキャンペーンのほとんどは、スペックを伝えている。それでは、顧客は聞く耳を持たない。成果の出たマーケティングキャンペーンは、例外なく買い手がヒーローになる物語が描かれていた。


❷[エピソード] (どんなものにもストーリーがある)


「はじめ」「なか」「おわり」の3つがはっきりした構成になっていれば、全て「ストーリー」

はじめ(例)
期待を盛り上げるエントランス
Aメロ
季節を感じさせる前菜

なか(例)
新しい日常を始めたくなる提案
Bメロ
季節を表現する盛り付け・料理法

おわり(例)
また戻ってきたくなる見送り
サビ
テーマをほうふつさせるデザート


❸[今日からのアクション]
読書コンテンツのストーリーを再考してみる


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