本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方
【今日の本】
本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方
苫米地英人 著 PHP文庫 2010年
「速読」は、幸せな人生へのパスポート!
「速く読めて理解もできる」速読脳のつくり方を機能脳科学者の苫米地英人博士が教えてくれている本
既存の速読法「フォト・リーディング」「やキーワードリーディング」の盲点も教えてくれている。
1冊の本当読むと言うことは、著者と読者が1対1で向き合う行為。
単に「速く読める」だけでは意味がない。
人生を豊かにし、あなた自身を成長させるきっかけをつくってくれるもの。それが本を読むと言う行為。
金銭の奴隷と化している現代で、本当の自由を手にするために私たちはどう生きれば良いのか?
速読を通して得られる人生の幸せについても教えてくれる。
❶[3セレクト]
①本気で速読術を必要とする人たち
ハーバード、イエール、カーネギーメロンといった本気の大学院では、速読が必須の世界。論文も含めて2000冊から3000冊の本当博士前期過程の2年間で読む必要がある。日割り計算で、1日30冊から50冊読まなければこなせない量。その後、やっと本当の勉強がスタートするので、年々生徒が減っていった。優秀な人材が落第。その理由は、"読む”ことにこだわりすぎているからだと言う。
②速読ができる本当の理由
350ページの本を5分で読み切るには、速読テクニックがあるわけではなく「読者がもっている知識量が何より大切」
読者の側がもともともっている知識の量。これが速読を可能にする最大の条件である。知識量がなければ、速読は不可能。
苫米地博士の速読の特徴は「ゲシュタルト」に着目しているところ。物事を理解する上で重要なゲシュタルトを構築することで、“速く読めて理解もできる”を実現している。
*ゲシュタルト・・個々の情報の断片を統合することによって「意味のある全体像」を紡ぎ出すこと(個々の情報から全体像を把握すること)
ゲシュタルトが構築できていない状態で読んだ1回目の読書は、コンピュータで言えば、プリプロセッシング。つまり、「事前処理」の段階でしかない。1冊の本当理解するには何度も読むことが必要。ゲシュタルトを構築して読んでいくのが読書のメカニズム。
③速読術には2種類ある
1、内容を素早く理解するための速読術
2、読まなくて良い本を見つけるための速読術
本を読む行為とは、新たな英知との出会い。何度も読み返したくなるような素晴らしい1冊の本。読み返すたびに新たな発見がある本と出会うことが読書の究極の目的。
そのためには、必然的に私たちは読書量を上げなくてはいけないのだが、読書量は年々下がっている。毎月200冊の新刊が発行されている中、全ての本を丁寧に読むなど、初めから不可能。これからは主婦や小学生にも速読の能力が必要になる。
❷[エピソード]
文化庁が行った平成20年度国語に関する世論調査(調査対象総勢3480人、有効回答数1954人)を見ると「1ヶ月に1冊も本を読まない」と答えた人が全体の46.1%(2021年現在、コロナで一時的に読書量は伸びている)。また「月に1冊、2冊読む」と答えた人が36.1%、「月に3,4冊」が10.7%という結果。
年収と読書量は正比例する
2009年日本経済新聞社産業地域研究所の調査)全国の20代から60代の男女1000人を対象)によると、年収の高い人ほど書籍や雑誌の購入費が高いと言う結果が出た。
年収800万円以上の人は月額購入費として19%増の2910円
400万円〜800万円未満は23%増の2557円
400万円未満は24%の1914円
と言う数字が出ている。
❸[今日からのアクション]
今月は、博士式の速読を実践してみる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?