幸せをお金で買う5つの授業
【今日の読書旅】Day105
幸せをお金で買う5つの授業
エリザベス・ダン マイケル・ノートン著 中経出版
”人はしばしばわずかなお金を節約するために時間を犠牲にする”
もっと稼ぐより、使い方を買えたほうが幸せになるってどういうこと?
お金の使い方を変えると、幸福度が変わる!
「幸せをお金で買う5つの授業」
私たちをお金に対するとらわれから自由にしてくれる本です。
自分を幸せにするお金の使い方とは?
私は、この本を読んで、自分自身が幸せになるお金の使い方以上に、サービスの提供者として学べることが多くありました。
本書では【幸せをお金で買う5つの原則】の1つとして
“物よりも経験を買う”という原則が紹介されています。
たとえば、販売者は、”物よりも体験を販売する”ことにより、
販売者の印象が、消費者の頭の中に残りやすくなり、口コミやリピートが生まれやすくなるのでは?
心理トリガーの「希少性」や「限定性」についても、販売者が、”よく売れるように”使うのではなく、これらの心理トリガーを使ったほうが、消費者の”幸福度が上がるから”という原則を知り、そのような目的で使うのであれば、販売の抱えがちな物を売ることに対する苦手意識も消えるのでは?
と感じました。
マーケティングや経営にもいかせる本。
❶[3セレクト]
①幸せをお金で買う5つの原則
1、経験を買うー物よりも経験
経験に使うと、幸福感が長続きしやすい。経験的な買い物をした時に、より良い気分になり、そのような買い物に対して、「お金を上手に使った」と感じる。人には、辛い経験であっても美化したくなる特性があるから。
例)本を「物」ではなく「経験」として購入した人は、購入後の後悔が少ない。
【払ったお金に対して最も喜びを得られる4つの基準】
✔︎社会的な繋がりが生まれる経験
✔︎思い出話になりそうな経験
✔︎自らが望む理想の自分像に結びつく経験
✔︎めったにないチャンスを与えてくれる経験
2、ご褒美にする
ご褒美を設定し、取り組むと制限効果とすぐに手に入らないという希少性効果により幸福感はアップする。
”豊さは感謝の敵・不足は最良の友”
素晴らしものがいつも身近にあると、人間というものはそれをあまり大切に思わなくなるもの。大好きなものに手が届かないように制限をかけると、新鮮な喜びを味わえるようになる。
3、時間を買う
家事代行・ロボット掃除機、通販で買い物、職場に近い場所に住むなど、お金で時間を買うことによって自由な時間が増えると幸福感がアップする。たった1つの買い物が、1日に大きな影響を与える。時間を使って、もっとお金を稼ぐことを考えるのではなく、その時間のなかで、もっと幸せな気分を感じるためにはどうすればいいか考える。
4、先に支払った後で消費する
先に支払いを済ませたほうが幸福度は高まりやすい。消費するタイミングを後ろにずらすことで、「ワクワクしながら待つ」時間が生まれるから。分割払いより一括払いの方が幸福度は高まる。
5、他人のために使う
奢ってあげたり、プレゼントしてあげたり、寄付することで、幸福度が上がる。オキシトシンがアップするから。
人に与えることの恩恵は、唾液の検査によっても確証されている。
②お金をもっと稼ぐよりも、「使い方」をかえた方がいいのはなぜ?
幸福になるために、本当にお金を増やさなければいけないのか?多くの人は、お金がたくさんあれば、幸せになれると考えている。ところが、最近の研究では、その予想とは異なり、富を増やしても、より幸福になれるわけではないことが示されている。
ノーベル経済学賞受賞者で行動経済学者のダニエル・カーネマンらの研究によると、アメリカでは、年収が約7万5000ドルを超えると、それ以上お金を稼いでも、日々感じる幸福に全く影響が表れないことがわかっている。
③時間とお金のトラップ
人は、時間に関しても、お金に関しても、その活動のほとんどは、無意識レベルで行われていると言われている。
もし、私たちが自分で「どうやったら幸福になれるか」考えても、自分で自分の心臓移植手術をするものだと著者は言っている。
❷[エピソード]
全てではないけれど、自ら不幸にダイビングしているかのようなお金の使い方を、私自身もしてきていることに気づきました。
自らを、お金こそ最高に価値あるものだという呪縛から解き放つため、5つの原則を意識してお金を使ってみようと思う。
❸[今日からのアクション]
お金についての決定を時間についての決定に変える。
買い物都度、今日の買い物は、どう時間に貢献する?と質問する。
そろそろ、わたしたち、他人基準の幸せを手放してもいいのでは?
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