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【今日の読書旅】Day161

独自性の発見
ジャック・トラウト スティーブン・リヴキン 著 海と月社 2011年

モノと情報があふれる現代社会で、消費者の心をつかむ唯一の方法
強みの正しい見つけ方、伝え方

昔は選択が問題になることはなかった。でも今は…
増殖し続ける選択肢の中で生き残るための戦略とは

「独自性」を磨くこと


独自性がなくてはいけない、他と同じではいけないという考え方は、1960年代より今の方がずっと重要性を増している

❶[3セレクト]

①後悔しない広告戦略とは「クリエイティブは罠」

大袈裟な褒め言葉の代わりに曖昧な言葉が全盛。

現在の広告の多くがあまりにクリエイティブで、娯楽性が高くて、一体何の会社の宣伝かわからない。

広告は、自社の商品を買うべき理由を提示しなくてはいけない。広告が情緒的で、買うべき理由を提示しないなら、いくら感情をかきたてようとしても広告費が無駄になるだけ。

広告はブランドの良さや違いを伝えるものであるべきだ。そして、マーケティングは、専門分野であり、市場競争の中で商品を相対的に位置付ける科学である。

②「低価格」で独自性は出せない


価格が企業のメッセージやマーケティング活動の中心になると、消費者に独自の存在と認識してもらうチャンスが失われる。

価格による差別化がうまくいかない理由は単純で、競争相手もすぐに鉛筆を手にとって値段を書き換えられる。低価格戦略で市場のシェアを占めた企業もあるけれど、トップの座を維持するのがむずかしい。

【価格攻撃をかわす3つのアイデア】

1、特別なことをする:大口顧客に特別な何かをする
2、混乱を引き起こす
3、論点をずらす:初期コストに対抗するトータルコストの考え方を導入する

”どんな愚か者にも値引きはできるが、ブランドを創造するには才能と信念と忍耐が必要”ーディビッド・オグルヴィ

③差別化に至るステップ

著者たちが30年以上かけて展開してきた差別化のプロセスは、論理的なプロセスで、健全な思考から生まれた検証済みの科学。
マーケティングの世界で論理的な議論に出会うことは滅多にない。ほとんどのマーケティングが失敗する原因は、この論理性の欠如にある。

論理的な筋が通っていれば、勝利のチャンスがある。

ステップ1、全体的な状況を考慮する
ステップ2、独自のアイデアを提案する
ステップ3、信頼できる裏付けを示す
ステップ4、アピールを徹底させる


❷[マイエピソード]

 差別化は長期戦略だからこそ、はじめがとても肝心だと思う。顧客に支持される違いを明確にしてアピールしていく必要がある。

2013年に一度作成したUSPを私は手放してしまった。当時、すぐに結果が出ず、小手先に解決策を求め、辛抱が足りなかったことを反省。ポジションとフォーカス(1つの特性、1つのメッセージ、1つの商品)を徹底しよう。

❸[今日からのアクション]

その違いを打ち出したら、それは一般名詞になり得るか?しばらく質問し続ける。


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