Day:269「AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣」ーAIが突き止めたできる上司の共通点
著者:越川慎司/ 出版社:ディスカバー
■選書理由
著者の越川さんご本人と直接お話させていただく機会があり、謙虚で誠実なお人柄に惹かれたことと、以前に「AI分析でわかったトップ5%の社員の習慣」を読ませていただいていたため。また、1440時間を費やして行われた貴重なデータからチーム育成に関するデータを得たかったため。
■WHY(問題提起)
世の中の変化は激しく、解決すべき課題は複雑化し、巨大化している。顧客のニーズが複雑になり、社会課題が複雑になり、解決の仕方も複雑になっている。マニュアル通りに作業して顧客の課題をすぐに解決できない。
1週間のほぼ43%の時間が社内会議に費やされている。(約6割が情報共有をする会議)メンバーはただ情報を右から左に流すだけ。
■WHAT(ポイント)
「共創・共感」で自走可能なチームを育てる。
リーダーの仕事は、社員がそれぞれ持つ才能を活かし、より成果をあげやすい環境を整えること。
■問い
Q. どうしたら良いチームが育つのか?
《実践のためのキーワード》
寄り添い、工夫、コミュニケーション頻度、助け合い、能力の掛け合わせ、感情共有、心理的安全性、意図的に偶然の出会いを増やす、長期的思考、相手のエネルギーを確かめる、私ではなく「わたしたち」、リーダー自らが腹を割る(自己開示)、自走式組織
《トップ5%リーダーの習慣》(抜粋)
1、より多くの行動を経験させて、成功体験と共に意識改革をする。「意識は変革できない」意識が変わるのを待っていたら、5年も10年もかかるから先に行動させて、結果的に意識も変える。
2、メンバーが失敗しても責めず、行動の回数を増やす。
3、課題を本気で解決するために関心や情熱を向け、問題の本質を見抜こうとする(HOWではなくWHY)。HOWでは、表面的な問題を一部解決することしかできない。
■特記事項
■響いたメッセージ
成功を真似るより、失敗確率をさげたほうが成功に近づく。
「1つのネガティブを打ち消すには、4つのポジティブが必要だ
(ロイ・バウマイスター)
行動の選択肢を増やすには、行動実験を積み重ねて自分のものにするしかない。小さな行動実験を重ねて、「あ、意外とよかった」を生み出すことで行動変容が実現でき、結果的に意識が変わる。
リーダーシップとは、組織のミッションを考え抜き、確立することである ー(「プロフェッショナルの条件」)
限られた経験や知識にこだわりすぎると、行動を止めてしまう恐れがある。
■アクション
チームがいつでも気軽に相談できるバッファ時間をスケジュールに組み込む。