『ナゾときっぷ2024 鉄道男と奇跡の塔』 クリアしました
電車男とは全然違う展開である。
始まりました、阪神線・阪急線を使った関西鉄道謎解きのシリーズ『ナゾときっぷ』。今年はなんと、いつもの阪神・阪急線に加え、北大阪急行まで参戦。
そして恒例の「全部のタイトルを解くとエクストラ編でストーリーが完結するよ」もありますので、都合4本クリアしないと真のエンディングは見られないのです!
4本立てともなりますと、もはや「一回の休暇で一気にやろう」などという発想は起こらないので、かえってよかった気もします(笑)。去年は3本一気にプレイして、終盤時間と気力が切れてあまり楽しめなかったので……。
しかし、一気にプレイできない場合、間が空くと「何の話だっけ?」となるので、もはや闘う相手はナゾではなく己の記憶力です。
という訳で、まずは阪急編をクリアしてきましたよ。
意外とガッツリ観光できます
今回、全てのナゾときっぷプログラム共通で、公式サイトに最初のナゾが掲載されております。おかげで最初に行く駅を事前に探すことができ、出発の計画が立てやすいです。これはありがたいですね。阪急線も範囲が結構広くて長い路線なので、「どこでキットを買うべきか……」みたいなの、特に地元の方は悩まれると思うので。
行く場所はどこも、「ちゃんと観光できる」場所でした。駅から見渡す限り住宅が広がり店1軒ない……みたいなところにポツンと降ろされるのが周遊謎あるあるなのですが、今回はそういうことはありません。ありがたい限りなのですが、いざそうなってみるとちょっと寂しくもなる、贅沢なプレイヤー(苦笑)。
とはいえ、メジャーな観光地ばかりではなく、駅からずっと歩いた末に「こ、こんなところが……」みたいなスポットに辿り着くこともしばしばで、このプログラムに参加していないと知ることも行くこともなかったなぁという場所に行ける楽しみは、バッチリあります!
第4章で行ったところでお土産も買ってホクホクである。
ロマンティックなストーリーに照れる
お話としては、内気で鉄道の写真を撮るしか楽しみのない青年が、毎日すれ違っていた憧れの女性と周遊謎を一緒に解くことになり……というほのぼの正統ラブストーリーです。
じれじれしたやり取りに、高校生かよ!とニヤニヤ突っ込みながら遊ぶのがおすすめ。終盤に急展開が待っております。そして最終的にはとってもろまんちっくな流れになってのエンディングです。照れる。
謎は手応えありつつ解きやすかったです
後半になると細かい工作が必要な謎が出てきて、「マステ……マステを出さないと……」となりましたが、なくてもギリ解ける気がします。
第5章は、細かいパーツを持ち歩いて操作しながら歩かないといけないので、そこが一番大変。ここが本格始動する前に、カフェに入ってパーツをしっかり工作しておくのがよさそうでした。われわれもしっかりカフェで糖分水分を補給しながら工作しました。
答えを見ても納得できない理不尽系、出題者の言ってる意味がわからないエスパー必要系、あるいはひたすら膨大な可能性をつぶしていくNP困難系の謎はないので、謎解き慣れによる簡単難しいの差はあれど、基本的には解きやすいと思います。
たまにとんだダジャレや「そこを読むんかい……」ってのはありましたが、ヒントを見れば何とかなるので、詰まりはしないかと。最後の大工作謎は、工作苦手族なので手こずりましたが、意外と組み立てやすい&動かしやすい構造になっていて、手順が進んでいくとむしろラクになっていくパターンでした。手順が進むにつれあちこちが崩壊していくということがないので、作りやすくて、気分が上がった!(笑)
そして最後にできるものは、このプログラムを締めくくるのにふさわしい光景。いい工作でした。
最後のエンディングムービーでは、これまで行った場所や、出会ったキャラクターのメッセージが出てくるのですが、まあふつうにゲームのエンディングだよなという感じで見ていたら、後半は訪問する各地の実際の店員や住民の皆さんがキットを持って手を振ってくれるという映像が展開されて、ここでぐっときました。
ぶっちゃけストーリーはいかにもお話っぽい感じでリアリティはゼロなので、そういう意味での感情移入はほとんどしなかったのですが、この最後の実写映像で、急に「リアルな街の息遣い」が迫ってきて、ストーリーの感情に骨格みたいなものが入ったというか。もっとクーポンたくさん使えばよかった……!とか思った(思ったのがそれか)。
阪神線の魅力を伝えるプログラムとして、地元だけでなく遠征してくる観光客も楽しめる内容になっていると思います! オススメです。
唯一の難点は、これを遊ぶと他の2タイトル+完結編も遊びたくなって、長期滞在もしくは何往復も必要になるということですね!(笑)