『ツナグターミナル -ありがとうでつなぐ未来-』 クリアしました
もしかしたら、ディズニーランド並みに異世界感にあふれた謎解きだったかも知れない。
広島空港開港30周年を記念した周遊謎解き、『ツナグターミナル』をプレイしてきました。
広島に行くことになって結構直前に見つけたプログラムだったので、正直あまり期待していなかったのですが、しかしこれが掘り出し物。とても面白かったです!
普段は鉄道ばかり使って移動する人間なのですが、この謎解きをプレイするために、今回飛行機で広島入りしました。広島空港に降りたったのも、もちろん初めて。
とてもこぢんまりした空港で、見通しもよく、そして外は山また山。広島市街からかなり離れたところに位置する、山を切り開いて造った空港なので、結構隔絶された印象を受けます。
しかしそれが、周遊謎解きのプレイにはプラスに働きまして、空港という設備そのものが持つ非現実感と謎解きという非現実感が合わさって異世界に迷い込んだ気分を味わえました。
行く場所を選べないからこその楽しみ!
謎解きの前半は空港内の施設のあちこちに隠されたヒントを見つけつつ、謎を解いていく形です。小さな空港なので迷子の心配はなく、ヒントもすぐ見つかる……と思いきや、重要なパーツが盲点になるようなところにあったりして、侮れませんぞ(笑)。
謎解きの後半は、空港を飛び出して周辺エリアに向かうことに。
と言っても、全て徒歩圏内です。山の中なのでちょっと坂道ですし、ヒールで回るのはツライでしょうが、まあ周遊型謎解きを遊ぶのにヒールで来る人はあまり多くないですよね?(笑)逆にいえば、「空港でちょっと時間が余ったから遊ぼうかしら」というノリでできるボリュームではなかったです。なんだかんだで4時間半くらい?かかりました。
広島空港の周囲には、あのクリームパンでおなじみの八天堂さんの「八天堂ビレッジ」はじめ、キャンプ場や乳酸菌テーマのカフェや動物愛護センターや日本庭園等々、色々な施設があるんですね。今回初めて知りました。
こういう、自分の興味だけで行く場所を選んでいたら知らないで終わる場所をあちこち巡って新発見をできるのが、周遊型謎解きの醍醐味だと思っているので、実に嬉しかったです。
謎の難易度が「旅先周遊謎」として絶妙
出題された謎の難易度やセンスも、非常によかったと思います。
基本はパズル系で、ちょっとややこしいものもありましたが、何しろ空港なので座る場所がいくらでもあり、しかも昼間の広島空港は人がそんなに多くないので(笑)じっくり解くことができました。後半の周辺施設をめぐる謎は、出題者の想定したであろうルートとは違った順序で回ったのですが、それでも動線がゴチャゴチャになることなく、結構スムーズに回れたのはありがたいです。
謎の難易度もそこまでキビシイものではなく、さりとて見りゃわかるというような簡単なものでもなく、という旅先の頭で解くのにちょうどいい絶妙なラインでした。詰まった時にヒントを見て「こんなんわかるかい!」とペグシルを投げつけるような(笑)気分になる場面が一回もなく、「いやこれは絶対何か解ける道があるはずだ」という信頼感を持ってプレイできたのは、なかなかすごいと思います。
最後の工作謎も、そこまでシビアな器用さを要求される訳ではなく、しかしできあがったものがシンプルながら素敵なアイテムでして、気持ちがいいです。
また、その最後の工作謎を解くために、ちゃんと広くて平たい板面があるスペースがあてがわれておりまして、快適に解き放題なのですよ。嬉しくて泣ける。
休憩スポットも快適
空港内のレストラン「OYSTER FARM Hiroshima」さんで牡蛎フライをいただきましたが、さすがの美味でした。広島の牡蛎フィーバーは想像以上にすごかった。
あと、空港の近くに作られた日本庭園「三景園」も、静かでよかったです。お抹茶とほうじ茶ラテをいただきつつ……しかしやることは謎解き(笑)。和室は暖かくてテーブルもあって助かりました(笑)。
という訳で、最初から最後までたっぷりと広島空港と謎解きの浮遊感を堪能できたプログラムでした。
4/26で今のところ終了だそうですので、ご興味ある方はぜひ。広島空港、いいところでしたよ!
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