『兜町謎解き街めぐり』 クリアしました
土日はゴーストタウンだったのも、今は昔。
最近めきめきとプログラム数を増やし、周遊型謎解き界で頭角を現している街ハック!さん。ちょっと前に私も小田急線の謎解きをクリアいたしました。
で、現在、日本橋兜町で2つ謎解きプログラムを展開されていますが、そのうちのひとつ『兜町謎解き街めぐり』の方に挑戦です。
無料の謎解きなのですが充実した内容にびっくり。クリア特典の豪華商品の応募期限はすでに終わってしまっているのですが、純粋に街歩きとして良い体験ができましたよ!
難しめだけどほどよいボリューム感
ペグシルなどは配布されませんので、筆記用具は自分で持参しましょう。私はいつもペグシル使わず持て余すタイプなので、なくて助かりましたが(笑)。
謎はかなり本気の謎でした。謎解き慣れしてる人じゃないと難しいものが、序盤も序盤から手加減なしで打ち込まれてくるので、「これが謎解き初体験♪」みたいな人はかなり苦戦しそうです。
(でもまぁイマドキ、テレビのクイズ番組でもこういうものが多いし、そんな人はほとんどいないのか……?)逆に言えば、謎解き慣れしていれば定番の方法論で解けるものが大半で、理不尽なパターンはないので、落ち着いて取り組めばちゃんと解けます。
問題数と、問題の難易度の緩急が、バランスよく組まれているなと思いました。だんだん盛り上がっていって、ややこしい謎を解いて、それが解けて息を整えているようなところに、最後手を動かしつつあるものが見えた時の爽快感。決まったな!という感じがあります。
ヒントはちゃんとヒントです。最悪答えも見られるので大丈夫です(笑)。
町の今と昔を満喫できる
街歩きとして完成度が高いプログラムでした。
金融街として発展した様々な歴史をたどりつつ、ナビゲーターがこの町に深く関わる「あの人」についての豆知識をちょいちょい入れてくれて楽しめます。そしてそういう歴史・文化の紹介とは別に、謎を解くスポットはカフェやレストランやショッピングやサードスペースとして楽しめるところです。
座って謎が解けるというありがたさはもちろんですが、これからの季節、ちょいちょい水分と冷却を補充しつつ謎解きできるのは本当にありがたい。映えスポットとしても実力十分なところが多くて、今の兜町はこんな感じなのかー!と驚くことばかりでした。金融マンが焼き鳥とウナギを食べるばかりという偏見に満ちたイメージはもはや過去のものなのだ……(そんな偏見を抱いていたのはオマエだけだと言われたら否定できない)。
兜町という町の地理的な有利さとも言えますが、歩く距離は結構あるものの、坂道や階段や段差が少なく、装備をそこまで選びません。実際、おしゃれしたカップルが解いているのをたくさん見かけました。
謎で取り組む工作も、広くてモノがないテーブルやマステがなくても十分解ける内容なので、レストランやカフェで食事しながら楽しく解けるはず。
兜町の紹介として完成度高し
兜町は、バブル崩壊とネット証券の台頭でそれまであった証券会社が次々と撤退して、一時は衰退するかと言われていたのですが、そのレトロな建物に現在レストランやカフェなどの店舗が次々入っています。
噂には聞いていたのですが、用事がないので行かない町だったので、今回いい感じに様変わりした様子を目の当たりにして非常に楽しめました。街歩き謎解きは、
「地元含め近くに住む人が魅力を再発見するもの」
「観光地が滞在コンテンツのひとつとして提供するもの」
「知られていない地域が普段なかなか訴求しない層に知ってもらうためのもの」
などの目的パターンがあると思っていますが、この謎解きは一番最後の「兜町に本来ならあまり来ないだろう人に、足を運んでもらって知ってもらう」というタイプのプログラムだと思います。
謎解き好きという、本来ならあまり兜町に足を運びそうにない層の人たちに、「兜町って今こんなおしゃれで楽しいスポットいっぱいのところなんだ!」と知ってもらうという目的を、しっかり果たしていて、お手本みたいなプログラムになってるなあと感じました。
モダンスリランカ料理のお店で美味しい夕食を食べながら、最後の謎が解けた時には、「いい休日だったなー」と思えました。
土日にそこまで混雑する町ではないので、土日に遊ぶのにむしろ向いています(笑)。まだ遊んでいない方ぜひどうぞ。おすすめですぞ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?