【お布団ツアー】@山形 ⑤白糸の滝って…
前回の「【お布団ツアー】@山形④お酒がみんな笑ってる」から随分と経ってしまいましたが、いよいよ最終日です。
さて、3日目の最終日。
2日目のびっくりアクシデントにより、予定していた「白糸の滝」「加茂水族館」へ行けずじまい。最終日の予定は「立石寺」と「山形城」だけど、そのまま予定通りに行動するか、それと組み合わせを変更するか、どこへどう行こう…、と、前夜の二次会ぐだぐだ作戦会議により、最終日は「白糸の滝」と「山形城」に決定。
■最上川舟下り
時間があまりないくせに、朝風呂にも入り、地元料理が並ぶ朝食を食べ、「白糸の滝(戸沢村)」に向かいます。
山形では「母なる川」とも言われている最上川の本流へ落ちる「白糸の滝」は、現在滝つぼまで行くことができず、対岸の道路やドライブインから眺めるか、最上川の舟下りで舟から見上げるか、の方法で滝鑑賞をするのだけど、最上川の舟下りは松尾芭蕉も「奥の細道」道中にしており、その時の滝の様子を詠んだ句もあったりして、それならば芭蕉と同じく川下りしたいね。芭蕉もたぶん観ただろう滝を舟から見上げたいね。
「最上峡芭蕉ライン舟下り(要予約)」は「戸沢藩船番所(古口港)」に車を置いて、そこから約10km先の「川の駅・最上峡くさなぎ(草薙港)」まで約1時間の川下りを楽しむのだけど、行ったら帰らないといけないんだよねぇー(当たり前)。
戻るには、
<パターン2>はないし、今回は滝を撮りたかったので<パターン1>にしましたが、行きの舟下りのスピードとは違い、帰りは全速力で走るそうなので、ある意味スリル満点、爽快感溢れて楽しいかも。ふふふ。
受付を済ませて、乗り場へ移動。
中で飲食できるので、くぢら餅とお団子をお持ち込み。
このあたりは穏やかな流れ
出発時点では曇っていた空も晴れてきて、景色も、風も、舟の揺れもとっても気持ちがいい。
この句は元々「五月雨を 集めて涼し 最上川」と詠っていたそうなのですが、その後実際に松尾芭蕉が川下りをし、その時大量に降り続いた雨によって川の水が増水していて、最上川のスリル満点な急流の激しさを体感したことで、最上川から吹いてくる風が涼し~い、なんて詠んでる場合じゃないじゃん! と言ったかどうかは知りませんが「集めてはやし」と詠み直ししたらしいです。
芭蕉は小舟に乗っていただろうから、そりゃぁ怖かったんだろうなー。
私が舟下りした日は水量が少なく、松尾芭蕉の舟下りの時ほどの激しさはほぼ感じなかったけれど、船頭さんがおしえてくれたスリルポイントでは船底がガッコン!ガッコン!と水面に打ちつけられて、違う意味でスリルがある舟下りでした。
(動画を撮ったけど、今一つ迫力の欠ける映像で「え?」だった。残念。)
そしていよいよゴールの船着き場も近くなったところで、滝が右手に現れる・・・はずなんですが、ちらりと見えたか見えないかくらいで、船着き場へ船先が向かってしまったので、ほぼ見えず。笑
舟を降り、路線バス乗換までの時間がないので、重い体に鞭打ってダッシュでドライブインへ走り、隣にある「最上川一夜観音」から川岸近くまで出て写真を撮りました。(ドライブインのレストランがお休みだったので、ここが一番よく撮れた)
■「白糸の滝」<山形県最上郡> 79滝目/日本の滝100選
最上川沿いにある全長16kmの最上峡から最上川本流へ落ちる、全長223m、落差124mの滝です。
緑の中、岩肌を真っ白な絹糸がすぅーっと一筋垂れ、鳥居と奥に見える不動堂の朱色ともに映え、美しかったです。
源義経が兄の源頼朝から追われた時、舟で最上川をさかのぼったという伝説も残っているそうですが、義経もこの白糸の滝を観たのかな。なにを思ったのかな。
■おてつの超ざっくりGoogleMap調べ
ところで。
「白糸の滝」って ”日本の滝100選” に今回の山形県の滝と、静岡県の「白糸の滝」と二つ選ばれていて、100選以外にも軽井沢の「白糸の滝」へ行ったし、他にもいくつか見たり聞いたりした事があった気がして、いったい「白糸の滝」って全国にどのくらいあるんだろう? と気になったので、調べてみました。
すると、あらららら。あるある、出てくる、全国の「白糸の滝」。集計してみたらなんとその数、62滝! 想像以上に多くて、びっくり。
(「白糸ノ滝」「白糸の瀧」「〇〇白糸の滝」は含み、「〇〇公園内」などは含まず)
47都道府県の中で、一つもない県もあるのだけど(1府16県)、あるところにはあるようで、ランキングにしてみました。
6位以下は「0滝」って事で、ランキングと言ってもこれで全部なんですが、我が愛知県にも一つや二つくらいあるでしょ、なーんて思っていたら、なんと一つもありませんでした。そうなんだ。
超ざっくりGoogleMap調べ、なので、ここにもあるよ、数違うよ、等があっても軽~く読み流していただくとして(笑)、素朴な疑問でしたが、全国に「白糸の滝」がこんなにあるとは思わなかったし、せっかく調べたのでnoteに記すことにしました。
■山形城跡
ではでは、続いては、山形城です。
今日は夕方の飛行機で帰らなくてはならないので、お昼はコンビニで買ったおにぎりを車中でいただきながら、ぶぅーん、と山形県を南下。
山形城跡はJR山形駅からほど近い賑やかな街中にあり、現在は本丸・二ノ丸跡が霞城公園として残っていています。三ノ丸部分は市街地化されていていますが、三ノ丸まで含めた面積はとても広く(234.86ha)、その規模は全国でも5本の指に入るんだそうです。
確かに体育館・武道館や博物館、郷土館などもあり、東北地方最大の規模を誇っただけあって回り切れない程の広さでした。
山形城の正門玄関的な門、二ノ丸東大手門を入って左に入ると櫓門。
二ノ丸東大手門の櫓門が公開されていたので、窓?から覗いてみたら、橋や水堀が見えました。木造の大手橋に続くコンクリートの橋の下にはJR線が水堀に沿って通っていて、お城と電車・新幹線がこんなに近くにあるだなんて、時代が混在しているようで何とも不思議な感じでした。
櫓門から入った広場にある、初代山形藩藩主:最上氏11代・最上義光像。
橋を渡って門を入ると、桝形と高麗門。
1978年に山形城復原を含む霞城公園の整備事業が計画され、1987年に二ノ丸東大手門復元工事に着手されましたが、山形城跡は、国指定の史跡(1986年に指定される)なので、復原工事は史実に基づいてないといけなくて、そのため、山形市では山形城に関わる写真や立面図等の史料を探していて、パンフレットやHPでも呼びかけています。
高麗門の横には一文字櫓がありましたが、資料が見つかっていないために、現段階(平成31年3月)では復原することができない状況のようです。
お布団ツアーではツアー最後に温泉に寄って帰ることが多いのですが、今回は時間が足りなくなってしまい、急いで空港へ向かいます。
45分でガソリンも入れて、ま、間に合うのかー?
空港でゆっくりとビールを一杯、とはいきませんでしたが、とどめの?お土産も購入でき、無事に飛行機に乗れました。
ただいま。
■おまけ おてつの超ざっくりGoogleMap調べ<その2>
今回の旅は、北は秋田県、南は福島県と、上へ下へと移動していたので、いったいどのくらい走ったんだろう? とGoogleMapでざっくりと測ってみたら、3日間で約863kmの移動距離でした。
名古屋・東京間が約360kmって聞いた事があるけど、名古屋から東京へ行って帰ってきてもまだ余る。
どこかしっくりくる距離はないのか? と探してみたら、
「日本橋←(約861km)→錦帯橋」「名古屋城←(約864km)→熊本城」がざっくりとその距離でした。へぇー。
結構な距離を走っていたつもりだったけど、そういえば北海道とかは250km超の移動とか普通に何度もあったから、日本橋と錦帯橋とか名古屋城と熊本城も、3日間あれば余裕で移動できそうな気がする。
ちょっぴり面長な横顔の山形県の左上・秋田県から右下・福島県までの範囲の移動だったからね、よく走ったわぁーと思って測ってみたけど、そっか、案外そうでもなかったのか…。
いやいや、そんなことないね。
がんばりましたー。
おしまい。
ではでは、また。