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【NARAKA:BLADEPOINT】「青夢」実装予告イベテキストまとめ
こんにちは。今回は「NARAKA:BLADEPOINT」の話題。
2025年1月9日〜23日に開催された、新キャラ「青夢」実装予告イベント「雲仙の戯れの彩り」で公開されたテキストをまとめました。
例の如く今回もイベント終了後に見返すことはできないと思いますので、何かしらの理由で見逃した方はご覧頂くとキャラ理解が深まるかもしれませんね。
◇雲仙の戯れの彩り
遊び人間の意気は自ずと暇で、赤塵の夢が空しく成るのを笑って見ている。
◆夢の凧
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茶館では、連日興行の疲れから、舞台で彩戯を披露していた男が一瞬集中力が切れ、火鉢がひっくり返り、下の客席に向かって飛んでいった。
その危機的瞬間、扉の外からくす玉が飛んできて、空中で火鉢と激突した。炎が四方に飛び散り、観客が恐怖の声を上げたが、その後、観客席から万雷の喝采が沸き起こった。なんと、炎の中から風に乗って紙の凧が舞い上がったのだ。
扉の外、くす玉で遊んでいた青夢が、テーブルを飛び越え、高台の上に飛び乗った。麦わら帽子を高くかざし、数回はためかせてから、紙の凧を帽子の中に放り込んで、帽子を頭にのせた。一瞬にして、帽子のつばから、雪玉のような小鳥がひょっこりと顔を出した。彩戯師はすかさず娘の小さな手を取り、四方に向かって礼をし、褒美をねだった。
観客は、それがショーの一部だと思ったようで、先ほどの危機が一転して見事な演出となった。拍手はさらに大きくなり、舞台にはさらに多くの銅貨が投げ込まれた。
舞台裏では、男が嬉しそうに少女を抱き上げ、彼女の笑い声を聞きながら叫んだ。「夢ちゃんは、福の神だ!」
◆落星
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「生き残ったあの子を探しているの? あれはね、本当についてるのよ。あの夜の天災で周辺数里が焦土と化したけど、彼女はたまたま地下室にいて難を逃れたの。ほら、そこで手品を披露しているわ。」
中州の司官は、おばさんの言う方角を追うと、道端で大人びた青夢を見かけた。その子は、勤勉そうな笑顔で、観客を惹きつけるために、さまざまな素晴らしい芸を披露しながら、身振り手振りで話していた。
「こんなに天分に恵まれ、才能もあるのに、本当に勿体ない。ついて来きなさい、私が面倒見てあげよう。」手品道具を拾うためにしゃがみこんだ青夢の目の前で、星形のペンダントがぶら下がり、揺れていた。
少女の目がきょろきょろと動き、ペンダントを手に取った。地面に落ちている銅貨をすべて拾い集めると、顔を上げて「ありがとうございます。おいしい肉うどん屋を知っとります」と、元気な声で言った。
◆金鯉
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ゴホンゴホン…ゴホン
塩海に浮かんだり沈んだりしながら、青夢はだんだん近づいてくる無人島を眺め、心の中で密かにため息をついた。「今回もまた、まんまと大将の策にはまってしもた…」
もし、金鯉の尾に付いていた透明の細糸がたまたま木板に巻きついていなかったら、自分は命を落としていただろう。ホントについてるかもしれん。
「占いで海上の嵐を予知できとった? 彼女やったら、確かにそれができたかもしれんが、わざわざモルス島にある仙器を取らせるために、そこまでせんでも…」
青夢は指の間に挟んだ金鯉にそう呟いた。手品を行うための道具だが、この時ばかりは青夢の手の中で本物のように生き生きと動いていた。
「まあ、なるようにしかなれへんか。伝承によれば、その仙器は天運に逆らって人の運命を変えることができるという。もし、この強運を変えられたら、人混みへと姿を消し、ただただ飲んだり食べたりするような平凡な生活を送れるようになれるかいな…そう思うと、やる気が湧いてきたかも。」青夢は木板の上に仰向けに寝転がり、目を瞑り、モルス島に向かって流れに身を任せた。
◆谷心
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万九はサイコロを弄びながら、青夢のすらりとした指を見つめ、やや羨ましそうに言った。「ね、私からだましの技法を学んでみない?」
「いらへん、いらへん! ようさんを得たら得るほど、ようさん働かなんだらならなくなるやろ。」青夢はまぶたを上げ、今日、大将の側近が自分のところに来たのは、何か面倒なことが起こるのではないかと心配になった。
「ずっと谷神教に潜んでいたのに、どうしてまだ『根』なの? 少なくとも『枝』まで行けば、もっと多くの秘密に触れることができるのに!」万九は微笑み、茶碗に「一の目」のサイコロを投げ入れた。
青夢がそのサイコロに手をかざすと、茶碗の中の物体がきらきらと輝く上品な宝珠に変わった。
「ほらね? 勝負師はん、これが中州の谷神教の入り口にある『谷心』。堂主しか持ちえへんものやねん。『根』であるうちが持っとるんやけどね。」青夢は宝珠を万九に渡した。しかし、相手が受け取る前に、彼女は手首を捻ると、その宝珠は再び「一の目」のサイコロに戻った。
まとめは以上です。お役に立てれば幸いです。
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