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【NARAKA:BLADEPOINT】シーリャ実装予告イベ「神輝流溢」テキストまとめ
こんにちは。今回は「NARAKA:BLADEPOINT」の話題。
2024年10月17日から31日まで、新キャラ・シーリャ実装予告イベが開催されています。今回も例の如く、後から見返せないテキストをまとめておきます。そろそろ見返せるようにしてほしいなあ……。
◇シーリャの生涯
◆或(あるい)はこだまなり
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夜は墨のように暗く、長い廊下にはほんのわずかな暖かな光だけが灯っていた。
「小母さま、シーリャ、眠れないの。」片手にランプを持った金髪の少女は、しばらく躊躇した後、ミリス院長の部屋の扉を叩いた。「『シャドー』にお祈りしたけれど、やっぱり暗闇が怖いの。」
「可愛いシーリャ、きっと『シャドー』君のお祈りを聞いたわ。」ミリス小母はドアを開け、しゃがみ込んで少女の頭を撫でながら優しく言った。「でもね、シーリャ。お祈りって山谷に向かって呼びかけるみたいなものなのよ。こだまが雲や風の中を通り抜けて、君のもとへ返ってくるには、少し時間がかかるのよ。」
「じゃあ、いつ戻ってくるの?」顔を上げて、少女は尋ねた。
「うん…シーリャちゃん、今夜はここで寝ましょう。」ミリスは彼女をそっと抱き上げた。服の香りがやさしくて、安心できる匂いだった。「私と一緒寝れば、暗闇なんて怖くないわ。これもまた、一つの ”こだま“よ。」
「すぐ戻ることもあれば、ゆっくりな時もある。」ミリスはシーリャの背中をそっと叩いて言った。「でもね、心からの祈りには、必ず応えが返ってくるのよ。」
◆埋めがたい裂け目
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華麗な馬車は、赤鳩城の門前の巨大な穴をゆっくりと避けて進んだ。地震の爪痕がそこに残っている。
三ヶ月前、赤鳩の反乱軍はこの地震によって壊滅したのだった。この場はまるでうつろの眼窩のように見え、穴に溜まった雨水は、まるで一掬いの涙のようだった。車に乗っていたシーリャは、戦場で目にした光景を思い出しながら、握りしめた符文石を静かに見つめ、祈りの言葉を低く唱え、亡くなった者たちのために祈りを捧げていた。
「シスターシーリャよ。」大司祭ガインが彼女の思いを遮り、荘厳な態度で美しい宝石の杖を掲げ、少し離れたところに崩れた城壁を指さした。「迷える子羊たちは、我々の導きを、『光』のもとへと再び帰るのを待っているのだ。」
杖が指し示す先では、赤鳩の民が皆、敬意を払って城の外へと迎え出てきていた。彼らの目には希望が満ち、王城から来た光影神殿の神官たちによって救われることを待ち望んでいる。
なぜ彼らはこんなにも崇拝するのだろう? シーリャは視線を落とし、戦争で永遠に閉じられた目たちを思い出した。「私は無力で、誰も救えないし、何もできはしない。」
◆朝陽の道
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「光よ……どうか私をお守りください! お助け……お助けを。」何百回もシーリャは悪夢にうなされ、無数の影が刀を手に、黒い高壁のように彼女にじわじわと迫り、彼女を窒息させようとする。突然、夢の中のシーリャは自分の体がかすかに光を放っていることに気づいた!
「太陽に敬意を、永遠に変わらぬ光に敬意を!」
祈りを唱えると、彼女を傷つけようとしていた者たちは、まるで灼熱の太陽の下の雪だるまのように、あっという間に溶けていった……
シーリャは叫びながら目を覚ました。全身はすでに汗でびっしょりだった。慌てて周囲を見回すと、まだ砂漠の中で見つけた珍しい岩の洞窟にいることに気づいた。
「また悪夢か?」話しかけてきたのは、砂漠に入る前に雇った護衛だった。率直な性格で、日に焼けた肌と、無極の装いをした男である。彼は前に歩み寄り、温かいタオルを手渡してきた。
「ありがとう。」シーリャはタオルを受け取りながらも、まだ我を忘れており、思わず考え込んでしまった。「こうして生き延びているだけで、『光』に守られているおかげだ。」「もし『神」の源を見つけられたら……」
そう考えながら、彼女は再び静かに祈りを捧げ始めた。
◆黄昏の孤影
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満月が空高く輝き、冷やかな光が黄昏谷の密林を照らしている。木々は風になびき、まるで絡み合った鬼の手のように陰影を落とす。葉と枝が擦れ合い、からかうような不気味なささやき声が聞こえてくる。「ふふ、可愛いお嬢ちゃん…私の縄張りで、金烏を探し回っているのね?」
シーリャは全く恐れる様子もなく、提灯を持ち、毅然とした足取りで前に進んだ。「影に隠れないでいただきたい。」
「お嬢ちゃんは月輪の「神癒者』かしら?よくもこっちまでたどり着いたわね。」艶やかな異色の瞳をした少女が樹上から飛び降り、鋭い指をシーリャに向けた。シーリャの腹の中に一瞬熱い流れが湧き起こり、全身に広がり、もともと雪のように白い肌が輝くように光り、皮膚の下に透ける血管にはかすかに浅い金色の血が流れているのが見えた。
「面白い、面白い。」少女は紫金色の瞳を細めて軽く笑い、瞬く間にシーリャの背後に寄り添い、肩を優しく抱き寄せた。「金烏はお嬢ちゃんを気に入ったみたいね……若い信者ちゃん、一緒にこの大鳥を蘇らせてみない?」
シーリャは何も答えなかったが、突然力を込めて少女を振り払い、冷たく言い放った。「軽薄な者、聖なる『神』について語る資格すらあるものですか?」
黄昏谷:「潜竜の洞天」ステージ南西「暮雲関門」付近
金鳥:最後の一人になった後に倒す金の鳥っぽい
紫金色の瞳の少女:玉玲瓏。武者伝説で金鳥関連の小説あり
まとめは以上です。お役に立てれば幸いです。
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