見出し画像

親の死(第54話)

SNSで大反響だった実話
小5と余命宣告」続編(第54話)です。

父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。

脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)

ということで、
これは長~く続く連載ものです。


思い込みという鎧を背負い、

重くなっているアナタに

非常識で自由な世界をお届けしています。


最終話まで読んでもらえたら

世界は、

自分が思っているより

ずっと優しくて

人生は、

覚悟を決めて動くだけで

意外にも簡単に思い通りになる


ということに気づけるかもしれません。

初めての方は、1話からどうぞ。




ごめんなさい。

お父さん、ごめんなさい!


冷凍ケースに入った

解剖予定の父親の顔を見つめながら

緑がかった肌の色を気持ち悪いと感じながらも

なぜか出てきた言葉は


ごめんなさい!

お父さん


彼を「お父さん」なんて呼んだのは

何年振りのことだろう

自分でもすごく不思議だった。。。


ヒヤリと冷たいその透明なケースに

すがりついて大泣きしている自分を眺めながら

もう一人の冷静な私は、違う反応をしていた。

ここから先は

1,507字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?