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病人と思春期(第3話)

SNSで大反響だった実話
小5と余命宣告」続編(第3話)です。

父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。


普通ってなに?

他人の目?

それカネになるの?


常識外れのマイルールだらけで
やりたい放題に生き抜いた
10代小娘の活動記録。

脚色は一切なし!
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)

ということで、
これは長~く続く連載ものです。

初めての方は、1話からどうぞ。
その方が絶対に 楽しめます^^






私の不安や心配をヨソに
いつも通りの時が流れていく。


結局、私が行きたくなかった
小学校の修学旅行も、
流れ的に、行かなきゃいけないかんじ。

仕方なく、行ったので
楽しい思い出にはなっていないけど。



買えないかも。。。

と心配していた中学校の制服は、

知らない間に手配されていた。



覚悟したわりには、フツーだ。


あまりにも
普通に過ぎる日常のおかげで、

突き付けられたあのイヤな記憶は

想像すらしたくない未来予想は

あの時の切ない感情といっしょに
普段は見えない深いところに隠れてしまった。


普通に時が過ぎて行き、

友達と笑い合いながら

私は、中学生になった。



「お父さんが死んじゃう。。。」

と可愛らしいことを言っていたのは
小学生まで。


中学校に上がり、部活動も始まり
一気に自分のことで忙しくなる。


「余命宣告」と言葉にすると
大げさなカンジになるけど
わずか数十分間の過ぎ去った出来事を
いちいち思い出している暇も ない。


そして、

父親を見る目も
どんどん変わっていった。


日々の会話一つとっても

やたらイライラする!!


口を開けば、
文句ばっかり言ってる。


「働けないのは病気のせいだ」

「おれは病人なんだから。。。」

「あいつは・・・」


今、思えば、、、

時間が有り余っていて
やることもなく、

そしてさみしくて
情緒が不安定だったのかもしれない。

娘の私が聞いたのだから
当然その前に 本人にも話は いっていただろう。


残された時間が
決して長くはないことは
知っていたのだから

中学生の娘を一人残して去る
親としての気持ちは、

残される私よりも
胸がえぐられる苦しさがあっただろう。


って、

こんなキレイなセリフは
今だからこそ出てくる言葉。


こっちは、こっちで

「思春期」という荒波に

飲み込まれていたから


「知るかっ!!(怒)」

と、毎日ケンカする日々。


何かしら文句をつけたがる父。

でも外で何かあれば、
私が呼ばれるめんどくささ。


彼の病気よりも
親子関係が、どんどん悪化していく。



「病気で働けない大変なお父さん」

から

「病気になったのは自業自得なのに
 それを盾にして、好き勝手生きている
 身勝手なクソジジイ💢」


と大きく変わってしまうほどの
出来事がいくつも起こっていく。



大人になった今でも、
思い出すと
はらわた煮えくり返る事件が
いくつも、ある。。。




当たり前の生活(第4話)



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