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人の声とAIの違い:AIが発達しても真似できない人間だけが持っている力

AIの進化は早いです。
音声もどんどん進化しています。

そんな中で
人の声とAIの声、違いは何だと思いますか?

今日は声解析士として
その違いについて書いてみます。

人とAIの声の違いについて考える機会は
ほとんど無いかもしれません。

でも、大きな違いがあります。

その違いこそが
人間ならではの大切な要素を教えてくれるのです。



1.人の声とAIの声の違い

一見、人の声とAIの声は似ています。
今後も進化は続くでしょう。

ただ表面的には似ていても
その奥には大きな違いがあります。

それは
「感情を動かすエネルギー」
感情を届けて相手の心に響く力です。

声解析では声を3つの領域に分けています。
「観る」「聴く」「感じる」の3つ
この「感じる」領域の声がAIでは出しにくいのです。

表面的には出るのですが
奥底から響くような声が出ない
声に厚みというか深みがない

人の声には
「感情を動かす」特別な力があるのです。

ちなみに
「感じる」領域のパワーが強いのが
子供や動物です。なんとなく分かりますね。


2.AIの声はわかりやすいけれど…

私たちの生活に欠かせなくなったAI技術
その技術は飛躍的に進化し
私たちの生活を便利にしてくれます。

今では欠かせない存在
車や家電、カスタマーサポートなどの対応まで
AIの声はとても身近なものになりました。

なめらかで聞き取りやすい声は
まるで人間のように感じることもあります。
以前より違和感を感じないのではありませんか?

でも、すこし考えてみてください。

AIの声を聞いて
心を揺さぶられたことはありますか?

「ありがとう」「助かりました」
そうAIが話しかけてくれて
嬉しく感じることもあるかもしれません。

ただ、もしそれが人の声だった場合
心に届く深さや温かさは
もっと染み渡るのではないでしょうか?

AIの声は、クリアでわかりやすいです。

感情を持たない分、ハッキリと聞き取りやすく
誤解を招くことも少ないかもしれません。

AIの声は情報伝達には優れています。
ただ「心に響く声」かどうかは別問題

感情を動かす力を持つのは、やはり人の声なのです。


3.人の声にしかない感情のエネルギー

私たちは、日々たくさんの声に囲まれています。

家族や友人、職場の同僚の声・・・
これらの声が
私たちの心に与える影響は計り知れません。

とくに温かい言葉や励ましのメッセージは
人の声を通して
私たちに大きなパワーを与えてくれます。

人の声は
相手の心を動かすエネルギーを持っています。
相手に安心感や勇気を与えることができます。

赤ちゃんがお母さんの声を聞いて安心するのも
優しく話しかけるとリラックスするのも
声に感情がのっているからです。

赤ちゃんに限らず
お子さんや動物、大人でも同じです。

一方、AIの声は
その感情のエネルギーを伝えることが難しい

表面的には人間の声に似ていても
心の奥深くに響くような想いは感じられません。

AIの声が便利で進化してきても
人間らしさや感動を与える力は
まだ私たち人にしか持てないものです。


4.AIと上手く共存する

AIの声が万能ではない
全ての場面で感情を動かすわけではない

そう知ったとき
私たちが次に考えることは何だと思いますか?

どうAIと共存し
私たち人間の感性を磨いていくか
です。

■ AIを味方につける

AIの声の利点は正確さ、わかりやすさです。

「明瞭でクリア」この特性を活かし
情報をスムーズに伝える場面ではAIが活用できます。

たとえば
作業中の指示やリマインダー、道案内などには
AIの声が適しています。

■ 感情の伝達は人の声で

一方、感謝や励ましなど共感が求められる
相手の心に寄り添う必要がある場面では
人の声が重要です。


たとえば「ありがとう」
AIに言ってもらうことはできますが

それを聞いた人が
心から「感謝されている」と感じるには
人間の声が持つ感情のエネルギーが必要です。

大切な家族や友人にメッセージを伝えるとき
あなたの温かい声はAIよりも強く心を動かすでしょう。

■ 五感を磨き 感度を高める

声は五感と密接に結びついています。

私たちが聞いている声は
視覚・触覚・嗅覚・味覚など他の感覚と結びつき
総合的に感情を伝えています。

たとえば
お母さんが赤ちゃんに優しく話しかけるとき
赤ちゃんは声のトーンだけでなく
そのときの表情や抱きしめる温かさも感じ取っています。

AIの声は
このような五感を通じた感情伝達ができません。

自分の感性を磨くことも、やはり必要です。

声に感情を込めたり
声を通して感情を伝えるには
五感を意識して研ぎ澄ますことが大切です。

自然の中でリラックスする時間を持つことや
普段から「相手の気持ちを感じ取る」ことを
すこし意識するだけでも効果的です。

そうはいっても
自分の「今」の状態を確認するのは
なかなか難しいです。

それを目で見られるのが「声解析」
必要なときにお役立てください。


5.自分の声を見直してみる

声に感情を込める練習もオススメです。

普段の会話での声の使い方
あなたの声が相手にどんな印象を与えるのか
どんな気持ちを届けたいのか

ちょっと意識するだけでも変化します。

言葉を発するときに
以下のポイントを試してみてください。

  1. トーン(高低・強弱)を意識する
    優しい声、元気な声、落ち着いた声など、伝えたい感情に合わせて声のトーンを変えることで、相手への印象が変わります。

  2. 間(ま)を大切にする
    話すスピードを調整し、相手が言葉を受け止めやすいように工夫することで、感情が伝わりやすくなります。

  3. 表情を意識する
    笑顔や真剣な表情は、声にさらに感情を乗せることができます。

  4. 相手を感じる
    声を通して感情を伝えるには、まず相手の気持ちに寄り添うことが大事です。

  5. 心のこもった言葉を選ぶ
    自分の気持ちを素直に表現する言葉を選ぶことで、声に感情が乗りやすくなります。


6.声の力を活用してAI時代を生き抜く

AIの声が進化する中で
人の声が持つ「感情の力」は
ますます貴重になります。

私たちには声を通して
想いやエネルギーを届ける能力があります。

この能力を最大限に活用するためには
自分の感性を磨き続けることが重要です。

五感を意識して生活することが鍵となります。
その簡単なポイントを以下に書いておきます。

  1. 聴覚:声を観察する
    普段の会話や音楽を聞くとき、声や音のトーン、リズム、感情を意識してみます。たとえば、ドラマや映画の登場人物の声を聞き、どんな感情が込められているかを考える習慣を持つことで、感受性が磨かれます。

  2. 視覚:表情を見る
    人の声は、その人の表情や目の動きと密接に関係しています。話している人の表情を意識しながら聞くことで、声に込められた感情をより深く理解できるようになります。

  3. 触覚:感覚を意識する
    物に触れる感覚も重要です。たとえば、温かい飲み物を手にしたときの感触や風に吹かれたときの感覚を意識することは、表現力を高めます。

  4. 嗅覚と味覚:感情と結びつける
    香りや味は記憶や感情と深く結びついています。お気に入りの香りや味を楽しむ時間を増やすことで、自分の感情をより細やかに捉えられるようになります。

  5. 総合:自然とふれあう
    自然の中で過ごす時間を持つことで、五感全体がリセットされ、感性がリフレッシュされます。

人の声がAIの声と大きく異なるのは
そこに「感情」が含まれているかどうかです。

これを意識しながら
AIを味方にして
人ならではの声の力を活かしていく

それが、これからの時代
人とAIがうまく共存していく秘訣である
そう感じます。


7.感情を動かす声を大切にする時代

AIの声がどれほど進化しても
人の声が持つ感情を動かす力には
代わることができません。

声を通して心を通わせる力は
人の持つ特別なチカラ

今後、私たちは
五感を磨き、感性を高めていくことが
ますます重要になります。

AIを味方にしつつ助けてもらいながら
自分自身の感度を磨き
声を通して感情を伝えられる人でありたい

それが
これからのAI時代を生きる私たちにとって
最大の強みとなるはずです。

あなたの声が大切な人の心に響き
やさしく温かい気持ちを届けるものでありますように

そしてその声を発した
あなた自身も
自然と自分の声からパワーをもらう

そんな力が私たち人の声にはあるのです。

人も動物も心地よく過ごせますように。


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