炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす― 佐藤 健太郎
最近科学系の本を読むことが多いのですが、科学といっても物理や数学に偏っていて、化学系の本はほとんど読んでいないな、と思ったので手に取ってみました。
めちゃくちゃ面白かったです。
科学というよりも、炭素を中心とした歴史の本。人間のエゴと化学の進歩の関係性が書いてあります。
そもそもなかなか化学の本って無いですよね。Amazonの化学書籍のランキングを見ていても、図鑑ばっかりでなかなか読み物がありません。
最近ベストセラーになってるこの本も気になりました。読んでみたいと思います。
一応、大学は化学系で入って応用物理系を出ている身なのですが、高校生の時にこういう本を読んでおきたかったです。進路選択の幅が広がります。
内容紹介
農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発する。勝敗の鍵を握るのは……? 「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から人類の歴史を描き直す、化学薀蓄満載のポピュラー・サイエンス。
目次
元素の絶対王者
第1部 人類の生命を支えた物質たち
(文明社会を作った物質―デンプン;人類が落ちた「甘い罠」―砂糖;大航海時代を生んだ香り―芳香族化合物;世界を二分した「うま味」論争―グルタミン酸)
第2部 人類の心を動かした物質たち
(世界を制した合法ドラッグ―ニコチン;歴史を興奮させた物質―カフェイン;「天才物質」は存在するか―尿酸;人類最大の友となった物質―エタノール)
第3部 世界を動かしたエネルギー
(王朝を吹き飛ばした物質―ニトロ;空気から生まれたパンと爆薬―アンモニア;史上最強のエネルギー―石油)
炭素が握る人類の未来
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