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『三体』圧倒的スケールのハードSF!

読書は昔から好きだったのですが、SFはほぼ通ってきておらず、SF超初心者。SF小学生。理系のくせに。

想像力の乏しさのせいか、ありえない設定のフィクションというのが苦手で、SFだけでなくファンタジーやホラーは避けていました。(ミステリーやヒューマン系(?)が好き。)

そんなSF幼稚園児の私がほぼ初めて手に取ったのがこの超ハードSFである「三体」。

めちゃくちゃ面白かった。早くも三体ロスです。もっと読みたい。


内容は結構難しいと思います。難しいポイントとしては下記。


・科学知識が必要

一応こう見えてもそれなりの大学の理系学部を卒業している私ですが、それでもヒーヒー言いながら読んでました。私の理系知識が少ないためか、はたまた私がSF乳児で慣れていないためか…

パッと思い出すだけでも、宇宙、相対性理論、素粒子、超ひも、ナノマテリアル、情報、エネルギー、数学、生物学などなどなど…多岐に渡る科学用語が登場します。もちろん説明は詳しく書いてあるのですが、その部分をすんなり読めるかどうかがこの小説を楽しむポイントでもあるかも。


・中国の歴史や文化、言葉に慣れることが必要

文化大革命すらまともに理解していなかったので、小説を読みながら色々ググりました。YouTubeの講義がありがたい。中国の王朝の歴史などもざっと復習しておくと理解しやすいかもしれません。


・スケールが大きすぎて混乱する

脳がメモリ不足になります。過去の話と現在を行ったり来たりしたり、時間が進みまくったり、宇宙の果ての方まで行ったり。これもSFへの慣れが必要でしょうか。


と、挙げてみましたが、それを以っても本当にめちゃくちゃ面白い!むしろこの難しさが脳にぐいぐい来ます。


「三体」(1巻目)は過去〜2010年代の話。文化大革命から三体文明との最初のコンタクト、VRゲーム、主人公を襲う奇怪な現象など。この奇怪減少の箇所で少しゾッとしますが、このようなホラー的な要素は3巻通してここだけです。

「三体II 暗黒森林」が一番面白かった。1巻目と登場人物が様変わりします。実際に攻め込んでくる三体文明に人類が立ち向かいます。壮大な対抗策が挙がる中、主人公が生み出した戦略は…!冬眠技術のため時間が進んで行き、スケールも大きくなり、どんどん引き込まれます。


「三体Ⅲ 死神永生」は正直、下巻の後半まで辛抱が続きます。Ⅱよりもさらにスケールアップして、想像をはるかに超える世界になります。Ⅱの終わり方があまりにも良かったので、ここからどうやって締め括るんだろうと思っていたのですが、下巻の後半では終始ゾクゾクしっぱなしでした。





小説は2回読むってことをほぼしないのですが、これは買ってもう一回読みたい。(今回は図書館から借りました。)5冊買うと9,000円か…サンタさんにお願いしようかな…!

もう一回読みながら難しいポイントを誰かと一緒に読み解きたい。誰か読んだ人いないかな?


SFに精通しているSG仙人からの評価も高いそうです。そういう方々の感想も聞いてみたい。


三体ロスを癒すべく、他のSFにも手を出してみたいのですが、これを凌ぐようなSFはほぼ無いのでは…?ぜひ良いSFがありましたら教えていただきたいです。

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