IMUの覚書 0/3
はじめに
IMUとINS関連のスペックや用語は意味内容が難解である。本稿ではINS製品を扱う製造業者のホワイトペーパーやWEB上の情報や業務で得た知識をまとめていく。
主に参考にする資料
iMAR社(ドイツ)white paper
Decision Assistant.pdfKVH社(アメリカ)
white paper_Inertial_Guide_ComparingGyrosIMUs.pdfVectorNav社(アメリカ) webサイト https://www.vectornav.com/resources/inertial-navigation-primer
SBG社(フランス) support サイト
https://support.sbg-systems.com/sc/kb/latest
基本的な用語整理
IMU
Inertial Measurement Unit の略称: 慣性計測装置。
角速度や加速度を検出する装置。軸方向ごとにセンサを設置するので、XYZ方向を検出する場合、6軸IMUと呼んだりする。
INS
Inertial Navigation Systemの略称:慣性航法システム。
IMUの機能のほかに、航法機能(ナビゲーション機能)が付いたシステムまたは装置。典型的なINSの場合、位置データ、速度データ、ヘディング、ロール、ピッチ角が出力できる。初期位置を得るためにGNSSと複合的になっていることが多い。
VRU
Vertical Reference Unitの略称:垂直基準装置。
IMUまたはINSで構成されるロール角とピッチ角を得るための装置。重力方向の加速度ベクトルを利用して、ロール、ピッチを計算しスタビライザーとして利用される。通常VRUというとヘディング角は得ることはできない。はず。
AHRS
Attitude Heading Reference Systemの略称:エーハースと呼ぶ。姿勢角・方位基準システム
IMUと他のセンサを利用して、姿勢角と方位角を計算するシステム。
ヘディング角、ロール角、ピッチ角が出力できる。AHRSは、方位角を決定するために磁気方位センサやGNSSを利用する。