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感覚が刺激し合うということ

どーーーーうしても書き残しておきたいこと!

数日、文章にする時間がなくて悶々としておりました(笑)

先日、観てきたこちら。

ナショナル・シアター・ライヴ

「フランケンシュタイン」

演出:ダニー・ボイル

主演:ベネディクト・カンバーバッチ/ジョニー・リー・ミラー

フランケンシュタインと言えば、歴史に残るあの作品。

それを元としたオリジナル作品で、
主演の2人が怪物、博士の両方を日程を変えて演じるWキャストの作品です。

わたしは最初にカンバーバッチが怪物を演じる作品を鑑賞し、次に博士版を鑑賞。

カンバーバッチの身体の柔軟性と、感覚の鋭さ、空間を全部自分のものとする迫力に圧巻!

オープニングは彼がひとりで舞台上にいるのですが、それまで見えなかったものが彼が動き、感じていくことで創られていく。
彼の感覚が空間に世界をつくっていく。
細かく細かく役を創りこんでいるのが見える。

しかも、その空間は果てしなく広い!
もう目が離せない!

すごい!すごい!!

そしてカンバーバッチ博士版…

映画好きの友人は
「カンバーバッチは博士役のほうが適役だよ」
と勧めてくれて、
楽しみにしていたのですが…納得!!

カンバーバッチ怪物版では、彼が目立ちすぎて作品が掴みきれなかった。

だけど、博士版では作品の流れが手に取るように見える。
カンバーバッチの素晴らしいと思うところは「間」にも、はっきりとしたインナーモノローグ(内面の言葉)が創られており、それがあるからか内面が変化すると同時に舞台上の空気を変えてしまう。

そして演技が途切れることなく繋がり音のように流れていく。

彼の内面の変化に合わせて、
空間の色が変わっていくような感じだ。

私たちはその空間のなかにいて、
それを感じとりながら彼の表現を理解していく。

これは怪物版で観た時に感じたものと同じだ。
表現方法が違うだけ。

すごいすごいすごい!!!

ここ最近は「性格俳優」について考えていたのだけど、彼もそのひとりだろうと思う。

他の出演作品を観ると、
同じ俳優が演じているとは思えないほど、
違う人物に見えるからだ。
とことんまで役を探究しているのが見える。

そして演技の父であるスタニスラフスキーが、俳優には東洋のヨーガや瞑想が必要だと研究したのも納得だ。
俳優は劇場の氣をも操る!

どうしたらあんな演技ができるんだろう???

カンバーバッチの演技を観ていると、目が離せなくなる。

最後に。

フランケンシュタイン鑑賞後、なんだかドキドキ、ソワソワと浮足立ったような感じでいたのだが、「これはなんだろう?」と感覚を思い返してみたら…

「恋心」!!

そうそう、これこれ!!

カンバーバッチが内面で葛藤してる時の表現がね。観ると「キュン♥」としちゃうのね。

これは映画「イミテーション・ゲーム」でも感じた。
(アマゾンプライムで無料)

もう、たまらーーーーん!!!

観てるひとの感覚を動かす!
これぞ演技の醍醐味!

そんな風にいろんな部分をカンバーバッチに刺激されたのでした(笑)

ナショナル・シアター・ライヴとは?↓

ナショナル・シアター・ライヴ(英語: National Theatre Live)、略称NTライヴはロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターが行っている企画であり、衛星中継により、ナショナル・シアターその他の上演を世界中の映画館やアートセンターで上映するというものである。

興味がある方はぜひ【ナショナル・シアター・ライヴ】で検索してみてね!

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