見出し画像

日記 2020年6月 何はともあれ1Kgの砂糖はどう使い切ればいいの?

 6月某日。

 牛丼を自宅で作りたくて、砂糖を買いました。
 1Kg分で、200円ちょっとでした。
 使ったのは大さじ1杯分で、残りは切り口をクリップでとめて、ジップロックに入れて戸棚に収めました。

 この砂糖を使いきる必要があるけれど、どんな使用方法があるのだろうか? と思って、職場で最近仲良くなった男の子に相談してみました。

「知ってます? 砂糖って30年は大丈夫らしいですよ」
 と職場の男の子が言いました。

「え? 59歳の時に使えと?」
「いや、そういう訳じゃないんですけど」
「せっかく買ったんだから、使いたいじゃないですか。なんて言うか、万が一ね、モテて女の子が部屋に来て、僕の手料理を食べる、みたいなシチュエーションになった時に、冷蔵庫の中にあるものだけで美味しい料理を作れる人間がモテると思いません?」

「え、モテる為に、料理するんですか」
「そういう意識で料理がしたい。何故なら、自分の為だったら、毎日同じメニューで良いし、お腹に入れば全部一緒だと思うから」
「いやいや、自分が美味しいと思う料理を作れるようになって、それを女の子に出せば良いじゃないですか。どうして、今はいない女の子に向けて料理作ろうとしているんですか?」
「えー、うーん。だって、僕が好きな料理だと偏るじゃないですか。肉か魚、お酒に合う料理になっちゃうじゃないですか。お洒落な料理が作れるようになって、僕はモテたいんです!」
 
 ※仕事の片付けも終わって眠気がマックスになっていて、訳分からないテンションになっています。

「卵が先か、ニワトリが先か、みたいな話になっているね」
 と女性の上司が話に入ってきました。
「僕はモテたいんですが、砂糖はモテる為にどのように使えば良いですかね?」
 と、続ける僕。

「うーん、マカロンとか作れば良いんじゃないですか?」
「それ、めっちゃ機材がかかるヤツじゃないですか」
 と、最近仲良くなった男の子。
「あ、バレた? これで、モテる為にオーブンとか買って、お菓子作りとかにハマったら面白いなぁと思って」
 あ、それ面白い、と思う僕。
「完全に本末転倒じゃないですか」
「良いじゃん、お菓子作り」

 という感じで盛り上がった我が職場は本日も平和です。
 僕はモテるかどうかは分からないけど、モテる為にオーブンとか買って、マカロンとかマジで作っちゃう人間になりたいんです。そして、結局モテないというオチをつけたい。
 結局、モテないじゃないですか、と言いながら、職場でマカロンを配りたい。

 別に女の子にモテなくて良いから、人間にモテる人に僕はなりたいんですが、男の子同士の会話になると、なぜか女の子にモテたいって言っちゃうんですよね。
 変な癖みたいになっています。

 昨日、友人のキングについての記事をアップしましたが、彼と知り合った時も、僕は「女の子にモテたいんですよね」しか言っていませんでした。
 数年後、キングいわく「コイツとは仲良くなれない」と思っていたと言われました。言わんとすることは分かります。
 そんなキングの元カノの話から、あれこれ考えた記事を如何に載せておきます(宣伝)。

 ええ、まぁ、今回は徹底的に宣伝に徹してやろうと思っています、はい。

 カクヨムにて「木曜日の往復書簡集」という連載をしています。
 往復書簡集とあるように、こちらはカクヨムで一緒にやっている倉木さとしとの手紙のやりとりのような形式を取っています。

 その中で、一つ「結婚について」僕が質問した回があります。内容としては以下になります。

 倉木さんは学生時代、どのような結婚のイメージを持っていて、それは結婚後どのように変わったのでしょうか?
 
 また、小説を書く上でも変わったことがあれば、教えていただきたいです。 

 倉木さんは既婚者なんです。
 その回答が個人的に好きだったので、良かったら読んでみていただければと思います。
 載せている箇所は僕の質問からです。


 さてさて、そんな倉木さんの連載が本日より開始されています。
「巖田屋会抗争憚 その② ~メッセージ・イン・ア・ボトル~」

 こちらの、あらすじをまずは引用させてください。

 2013年、夏。
 
「別に、俺が遅い訳じゃないんだよ。単純に、あの人の走りがやばすぎるだけだ。なんなんだよ、あれは」
 
 情熱乃風という走り屋集団を解散させた男、川島疾風。
 一線を退いてなお、未だに実力差は埋まらない。
 極道をやって、度胸をつけた。
 もう、疾風よりも速く車を走らせられる。
 
 そう嘯いた藤澤はあっさりと峠で川島疾風の愛車――MR2に追い抜かれてしまった。
 
 誰にも追いつけない男、疾風はヤクザの息子、田宮由紀夫と揉めて失踪した。彼の居場所は誰も知らない。
 
 田宮と揉めた場所、槻本山は年ごとに極道が管理する約束がなされていて、問題になった。
 疾風は巖田屋会と関わりを持っていた時期があり、揉めた田宮由紀夫の父が属する田宮組は無双組。
 巖田屋会からすれば敵対勢力だった。
 藤澤も巖田屋会に属し、事態の収拾を図る会談に参加していた。
 
 そして、ヤクザの会談は二人の高校生によって、めちゃくちゃにされてしまう――。
 川島疾風の弟分だと啖呵を切る守田裕と中谷勇次。
 混乱の最中、巖田屋会岩城組の岩城会長が流れ弾に当たった。
 
 抗争の引き金を引きながら、中谷勇次は誰よりも速く走る男のように自分を貫く。
「てめぇ、兄貴がどうなったか知ってんだろ? 本当は、まだ生きてるんだろ。どうなんだよ、おい?」
 
 藤澤は川島疾風に憧れ、中谷勇次に嫉妬する。
 
 著者、倉木さとし。

 今作のキャッチコピーが「【聴覚】――寄せては返す望みの中で、憧れと嫉妬に迷った」となっています。
 憧れはあらすじにもある、川島疾風という男です。
 一人の憧れに関する物語です。

 今日から夜の20時に毎日更新していく予定ですので、良かったらお付き合い頂ければ幸いです。

 また、この物語は、その②となっていて、その①も存在します。
 あらすじにもある、ヤクザの会談に二人の高校生が乗り込む物語となっています。
 こちらも併せて、よろしくお願いいたします。

 とまぁ、宣伝を一気にやらせていただいたので、最近の近況などを。

 僕の毎日の癒し、よるさんのブログを読みにいくと、僕がnoteでアップしていたタイトルと単語がかぶっていて、驚きました。
 こういう偶然は個人的に嬉しいです。

 よるさんのブログの中で、窪塚洋介のインスタライブについて言及していて、これに関して僕も気になっていたんです。
 というのも、佐久間宣行のオールナイトニッポン0で「俺たちの窪塚は朝食を言うだけでカッコイイ」と佐久間が言っていたんです。

 どういうことか、と言うと「昆布、ひじき、わかめ、納豆、バーン! ヨーグルト」と言ったんだとか。
 バーン!
 って言い、ヨーグルトって超普通のこと言って、カッコイイって何よ? と佐久間宣行は笑っていました。

 確かに。
 そして、これを使えばセトウツミごっこができそうだぞ、と僕はなりました。
 日常的にあったことをカッコ良く言う遊び。

 玉ねぎ、鶏肉、ご飯、和風だし、バーン! 卵。

 カッコ、イイ……?
 ただ、今日食べた親子丼のレシピを言っただけですが、めちゃくちゃすべった気しかしません。
 カッコイイの道のりは長く険しいようです。

 さて、最後に最近読んでいる少女漫画「インヘルノ」について書かせてください。
 今、4巻まで読んで、次の5巻で終わりなのですが、もう全然、予想とは違った方向に進んでいくので戸惑いっぱなしです。
 突飛なことが起こる訳ではなく、ただただ日常が続くだけなのに、登場人物の行動がまったく予想できない。

 予想できないのに、登場人物たちはそれぞれに自分が不幸になる準備だけはしている、ってことは分かる。
 不思議な漫画だなぁ。

 けれど、確かに現実を生きる僕たちも、不幸の種みたいなものを見つけると、それが日常に侵入してくると仮定して、心の準備みたいなことはする気がします。
 不幸の種が厄介なのは、幸福な花を咲かす可能性もある、ということなんですよね。

 あくまで例ですが、恋人ができる。
 それはとても素晴らしいことで、けれど、同時に恋人が自分を裏切る可能性も考えてしまう。あり得ないと思いながら、恋人の行動や言動を注意深く観察し、余計なものに気づいてしまう。
 気づかない方が幸せなのに、気づかずにはいられない。
 
 インヘルノはそういう気づかなくて良い感情や事実に思いを馳せていく物語に思えます。
 その気づかなくて良いものと向き合う方が、誠実なんですよね。
 という意味ではインヘルノは、あらゆる歪みもひっくるめて、誠実であろうとする人々の物語に見えます。

 少なくとも4巻まで読んだ感想としては、そうなります。
 最後まで読めば、また違った感想が浮かんでくると思います。
 ただ、4巻の終わり方がなぁ。
 最後の一冊を読むのが、ちょっと怖いんだよなぁ。

 ちなみに4巻のインヘルノの帯に「この漫画がムゴい!!! 39歳女性 編集」と書かれています。
 いや、本当に。

サポートいただけたら、夢かな?と思うくらい嬉しいです。