【ケルトの文化と日本の縄文文明との親近性ー森と共生する生命循環の思想とは?】
私は、アイルランドやスコットランド、ウェールズに色濃く残るケルトの文化や歴史になぜか強く惹かれます。
以下、私の妄想も含まれていることをご了解いただいて、ケルトのことを少しご紹介しましょう。
日本を含めて、世界的なアイルランドの歌手エンヤや、Celtic Womenの心癒やされる歌声からケルトの魂の波動を感じます。
歌とハーブで紡ぐケルト民謡を聴いてると、日本の民謡を聴いている懐かしさもこみ上げてきます。
哀愁を帯びた癒しの感覚のメロディは、感性で私たちに近しいと感じがします。
ケルトの人々はヨーロッパ中央部全域にかつては住んでいましたが、ゲルマン民族やローマ帝国の侵攻で北に追いやられて、今は、英国UKにおいてもスコットランドやウエールズ、北部島嶼そしてアイルランド、など大陸の一部に固有の言葉も保たれて存続しています
ケルトはヨーロッパの中央部に広がった先住民の古代文明だったのです。
したがって、日本とはユーラシア大陸の東西の端と端に位置するので、遠く離れてて一見何も物理的なつながりがないようにも思えるんですが・・
不思議なことに日本とケルトは共通点が多いとも言われています。
日本の先史時代に1万年以上繁栄した縄文文明は、世界で普遍性があったとも言われており、先史時代には、グローバルな交流が時空を超えてあったとも言われているので、さもありなんですね。
*ケルト文化の特徴(縄文文化と類似性の観点を踏まえて)
[1]四季折々の感性を大切にし、森林を大切にする
[2]自然と共生する生命循環サイクルを意識した宇宙観(渦巻き紋様(ケルティックスパイラル)や絡み合う組紐に象徴される。縄文土器に刻まれた模様にも似てる)
[3]時空を超えて別次元の存在としての妖精・八百万の神など
(ドルイド信仰は日本の古神道に類似)
ゲルト民族のドルイド信仰は自然崇拝の多神教であり、ドルイドと呼ばれる神官がそれを司っていた。 初期のドルイドは、祭祀のみでなく、政治や司法などにも関わっていたようです。ドルイドの教義では現世と来世は連続的であるとされ、ケルト人は輪廻転生と霊魂の不滅を信じていた
[4]目には見えない世界を大切にしてきた文化
[5]ストーンサークルなどに見られる巨石信仰の痕跡が残されている(ストーンサークルは縄文遺跡にも発見されています)
のちの時代にキリスト教(カトリック)が流入したとき、ケルトの古代の神々が妖精となり、お互いを排除しあわず、共存していったとも言われています。
日本に仏教が伝来して以降、神道との間で「神仏習合」していた歴史に似ています。
ケルトの島国のアイルランドにおけるキリスト教改宗は、ドルイドが中心になって行われた。つまりケルト文化を残したままキリスト教化したのです。
元来のケルトの精神文化に高い受容性寛容や調和の心があったのでしょう。
技術革新がハイスピードで進み自然環境や生態系にも脅威を与える現在、ケルトの文化の叡智から私たちは何かのヒントとして学ぶべきことが多いと感じます
ケルト文化圏に存在するキリスト教の十字架には、十字架と円環がクロスしたこの神秘的な造形に特徴があります。組紐模様もあしらわれてます
*パトリック・ボールのケルティック・ハープの演奏
*ケルトにもっと近づきたいという方はご参考
【ケルト、癒しと再生の森】
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最後までお読みいただき
ありがとうございます。
(文責:能村聡)