染物のまち、新宿区中井<その一>
妻の提案でぶらりと新宿区の西部に位置する中井を訪れた。
ここは大都会、新宿区にありながら、猥雑さとはかけ離れた雰囲気の庶民的で小ぢんまりとした商店街と妙正寺川と閑静な住宅街が揃っている、とても雰囲気のいいまち。
東京に住んで45年、恥ずかしながらここが染物のまちであることを今日はじめて知った。
駅の改札を抜けると着物を着た女性(たまに男性も)がちらほらと。商店街に入るとその数は一気に増え、まちを上げての一大イベントであることがわかる。
妙正寺川をまたぐ小さな狭い橋の上からは観光客たちが手に手に写真を撮っている。
スマホを落とさぬよう川に掛けられた染物たちを写真に収める。
本格的なカメラをお持ちの方も多い。
この妙正寺川は昔はよく氾濫したそうだが、今では上流の公園に遊水池が設けられ、かつ深く掘られたので今では大雨でも氾濫の心配はないという。
イベントスタッフの皆さんは親切丁寧にいろんな国籍の観光客の案内をしている。
イベントマップと教えていただいた情報を頼りにいろんな”小道”をぶらぶら散策。個性的な染物や小物が所狭しと売られている。
近所の小学校の体育館では染物職人や作家たちの展示や実演が開かれており、この週末イベントの本気度が伺える。
昼時だったので、商店街にある歴史ある洋食で食事をすることに。
少し待って座敷席で相席。
先客の男性も快く受け入れてくれる。
相席での食事は何年振りだろう。
あれは間違いなく昭和だったかと。
妻の食べきれない分もいただき、満腹でお店を後にする。
腹ごなしにまたしばらく小さなまちを散策し次なる目的地を探すことに。
本当につづく。
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