初めての入院♂
人間ドックの結果で受診し、初めて入院することになった。
男性特有の腫瘍マーカー であるPSA値が正常範囲を上回ったのだ。
つまり前立腺炎や前立腺癌が疑われるということ。
ドック後の外来受診の触診(肛門から指"ゴッドフィンガー"を入れて直腸から前立腺を触り、感触を確認する)で、「ちょっと硬いですね」との診断。そして後日CT撮影も。
そして病理学的により正確に判断するための"組織生検"のために一泊入院することになったわけだ。
家内は目下実家帰省中。もちろん自宅にいてもこの時期、見舞いや付き添いはできないわけなのだが。
というわけで、ぼっち入院。
さて、当日は11時の入院。
オリエンテーションを受け入室し、検温、血圧測定後は早速昼食。
なんともパンチのない味付けだが、まぁ高望みは無用。
しばし新聞を読んだりしながら待っていると点滴のルート確保に。
新人看護師を横につけ、先輩看護師は丁寧に説明しながらもすこぶる手際が良い。
その後は検査に備えて人生初の浣腸。
浣腸は薬剤を注入した後すぐにトイレに行くと、薬剤だけが出てしまうため、5分ほどトイレで便意と格闘しなければならない。
これが結構キツイ。
5分と言えば僕が目指す陸上1500mのタイム!
あの苦しさと比べれば何のこれしき、というマインドでトイレで内股気味に足踏みしながら時間を計る。
長い。
あと2分…、あと1分…、ラスト15秒!
みたいな感じで未到達の記録、"5分"きっかりで排出実行。
微妙に達成感。
お尻まわりの筋肉を鍛えていてよかった。
さらに抗生剤の点滴追加し検査を待つ。
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予定より少し早く呼ばれ、検査室へ。
婦人科検診のと同じような脚が開くシートに座り、検査開始。下はスッポンポン。
麻酔を塗るのに指を入れられるだけで痛いのに、これから更に太いプローブ(エコーの端子)を入れると、優しい看護師さんの宣告。
その看護師さんが間断なく話しかけてくれ、つまりはそれくらい患者の気を紛らわせる必要のある検査と言うわけか。
でも、一瞬気がまぎれる。
と、思った矢先に太いヤツが容赦なく踏み込んでくる。
想像どおり、かなり痛いしキツイ。
グリグリやりながら前立腺の大きさを測る。
痛い!と声が出る。
そしてメインイベント、組織生検。
左右10箇所の組織をホチキスのような音のする針で採る。
プローブ挿入よりも痛くないという看護師さんの言葉どおり、もう怖くはない、が、やはり気持ちの良いものではない。
わけもなく、「バッチ来い!」と心の中で叫び続ける自分が、ちと哀れ。
痛みとは別次元で辛いのが、おしっこの我慢。
これは検査後に血尿の状態を見るので、溜めておかなければならないのだが、前立腺を刺激され続けているわけだから、常に漏れるギリギリのところで耐えている感じ。
最後まで持ち堪えられるのか?
もはやチビっていてもわからない。
さて、針での生検だが、ホチキスあるいは火薬のスターターの不発の時のような、カチッという大きな音がする代物。
フーフー呼吸しつつ天井を睨みながら、石膏ボードを止めるネジ頭を10個探して一つずつカウントする。
あと半分…、あと2つ…、ラスト!
どこかで聞いたような。
そしてミッション コンプリート(医師側)
苦痛から解放〜〜〜(僕)
二度と受けたくない。
患者にとってキツイ検査をしっかりとやり遂げてくれる医師はじめ医療スタッフには、只々感謝しかない。
さて、結果やいかに?
つづく
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