小学生に向けてスライドをつくったら学びが多かったという話
こんにちは。イラストレーターのセキサトコです。
先日、母校の小学校で「私の仕事について」というテーマでお話しさせてもらう機会がありました。
実は小学校でこのテーマのお話をさせてもらうのは初めてではなく、毎年ご依頼をいただく度に内容やスライドを少しずつブラッシュアップしています。
▼スライド全編はこちら(左下の←→をクリックでページ移動)
特に今回は事前に複数の方からアドバイスをいただいたので「なるほど〜!」と思うような学びがたくさんありました。
備忘録も兼ねて綴っておきます。スライド作成に悩んでいる誰かの参考になれば!
▼つかみがめちゃくちゃ大事
これは何でもそうだと思うんですが、最初が面白そうだと続きが気になりますよね。
逆に最初がつまらないと、聞く気が失せますよね。たとえその後どんなに素晴らしい内容が続いていようとも…
聞き手側は冒頭で「この話は聞く価値があるかどうか」を判断してしまいます。つかみに懸けましょう!
▼スライドだけを見続けると飽きる
見ている場所がずっと同じだと、たとえどんなにいい内容でも集中が途切れてしまいがちなんだそうです。自分が聞き手側のときを思い返してみても、確かにそうかも…
そこで「スライドだけを見続けなくて良いように、聞き手の視線や表情を動かす工夫を取り入れるといいよ」とアドバイスをいただきました。
話し手も聞き手も終始スライドを見ながら話すのではなく、時に相手の反応を見ながら対話することも大切ですよね。とはいえ私は話し手側として人前に出た経験がそう多くないので難しかったです。
▼「◎◎しちゃダメ」は「△△しよう」と言い換えた方が頭に残りやすい
これは現役教員の夫からのアドバイス。
子どもには「◎◎しちゃダメ」というニュアンスよりも、「△△しよう」とポジティブに言い換えて伝えた方が頭に残りやすいんだそうです。
「◎◎しちゃダメ」と何かを禁止・制限するような言い方よりも「△△しよう」と行動を促すような言い方にするのがポイントです。
これって大人にもいいんじゃないかと思いました。ダメって言われると余計やりたくなりますしね。え、私だけですか?
▼子どもはメモを取ることに一生懸命になる
これも現役教員の夫からのアドバイス。子どもは聞いたことを一生懸命メモしようとするので、話の順序と情報量には気を遣った方がいいとのことでした。
過去にお邪魔させてもらったときも、そして今回も、確かに子どもたちは私の話をメモしてくれていました。真剣な眼差しで、一生懸命…
メモに夢中で肝心の部分を聞き逃した…なんてことにならないような設計を話し手側がしてあげることが大切ですね。
▼大人に響く話と子どもに響く話は違う
当たり前ですが、大人に響く話と子どもに響く話は違います。今の子どもはどんなことが聞きたいだろう?自分がこの年齢の頃に戻れたら、どんなアドバイスをもらえたら嬉しいだろう?……
話し手が話したいことだけを羅列するのではなく、相手が何を求めているかも調べながら流れをつくることが大切です。
▼子どもに伝わりやすい言い回しを心がけつつ、ちょっとは背伸びも大事
今回は小学生対象のお話ということで、子どもに伝わりづらいような小難しい言い回しは極力避けました。
自分が小学生の頃どこまでの理解力があったかなんて全く覚えていないので、どれくらいまでなら伝わるかな〜と現役教員の夫にアドバイスをもらいながら…
ただし、夫いわく「少しは背伸びさせることも大事」なんだそう。
知らない言葉と出会うことや、分からなかったら調べてみることも大事なので、過度に「小学生に絶対伝わる言い回し」ばかりを選ばなくても良いとのことでした。うん、なるほど、難しい!(笑)
▼まとめ
少しでもご参考になる部分がありましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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