見出し画像

さまようマヨネーズについての考察

昨日、私はマヨネーズを、いつものトートバッグに入れて持ち歩いてしまった。一体なぜ冷蔵庫に入っていたマヨネーズが、私のトートバッグに入っていたのか、考察してみようと思う。

トートバッグを冷蔵庫に近づけた覚えはない。なので、直接inした可能性は低い。ここで手がかりになるのは、トートバッグに入っていた、梅味のカルピスである。これは、おとついコンビニで購入し、何口か飲んだ後、冷蔵庫で保存していたものである。
私は朝、出がけにこのカルピス梅味を冷蔵庫から取り出し、自分のトートバッグに入れたのである。おそらくその時、マヨネーズが混入したのではないかと思われる。
しかし、このマヨネーズは普通のサイズよりも大きく、手に持てば気づきそうなものである。それに気づかなかったということは、私が無意識の状態であったということである。そこに、私の意思は働いていない。しかし、このマヨネーズの移動には、なんらかの力が働いていないとおかしいと思わせる節がある。なんの力も働いていないのに、こんなに大きな液体とも個体とも言い難い物体が移動するのはおかしい。では、そこに働いていた力とは、なんなのか。

私が推察するに、それはマヨネーズの意思である。きっとマヨネーズ自身が、私のトートバッグに入りたいと思ったに違いない。

では、なぜマヨネーズは、私のトートバッグへ移動しようと思ったのか。そのメリットについて考えてみたいと思う。

私のトートバッグの中は、四次元である。混沌としている。私も何が入っているのかわからない。
ちょっと、調査したいと思う。
しばし、ご歓談ください。









調査結果を報告する。あまりにも雑多に物が入りすぎているので、抜粋して、ここに記したいと思う。まず目につくのは、大量のメモ帳である。計9冊ある。それから、缶キャンディ、ハンドスピナー、がま口の小銭入れ、ポケットライト、などなど。

そんな混沌のなかで、マヨネーズは泳いでいたことになる。一体何をしていたのか。

それは、何もしていない。

ということに尽きる。
なぜなら、他にも何もしていないものがいっぱいあるからである。メモ帳は、普段使っているのは3冊くらいであとは使っていない。缶キャンディは未開封のまま何週間も入っているし、ハンドスピナーは1,2回しか回していない。がま口は、穴が開いてお金が全部こぼれていたし、ポケッライトは電気がつかなくて、一度も照らしたことがなかった。

なので、マヨネーズも、何もしていなかった可能性がある。

ただ、宇宙に浮いていただけなのだ。

マヨネーズも、暇が欲しかったのだろう。そんなマヨネーズを私はうなぎのおにぎりにかけて使ってしまった。休暇に来ていたのに働かせてしまって悪かったと思っている。けれども許してくれた。マヨネーズは働き者なのだ。いろんな料理に使われている。私は特にマヨラーという訳ではないが、ケチャップよりはよく使っている。私はトマトアレルギーだからだ。

家の冷蔵庫には、2019年7月8日賞味期限のケチャップが、未開封のまま入っている。なので、少なくとも2019年7月8日以降から、家ではケチャップが一度も使われてないことになる。しかし、トマトはよく親が食べている。さっきも茶の間に行ったら、テーブルの上にミニトマトがあった。

画像1


台所にも。

画像2

私へのあてつけだろうかと思われるくらい、ピカピカ光っている。


なんの話かわからなくなってきたが、とりあえず、私の無意識につけこんで、マヨネーズがさすらいの旅をしたことが今回の考察でわかった。

そして、私のトートバッグだけでなく、家の冷蔵庫も、何もしなくてもいても良い空間であることがわかった。だから、マヨネーズも無理して私のトートバッグへ入る必要はなかったということだ。ケチャップだって、何もしないまま、一年以上もそこにいるのだから。

何もしたくない方は、どうぞ私のトートバッグか、家の冷蔵庫の中へ、お越しください。