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移民局からの手紙はラブレターのように

待ちに待った手紙が届いた。

アメリカ移民局からの手紙。

なんで待ちに待っていたかというと、この手紙があれば、私は少なくともあと4年はアメリカにおいて違法滞在になることを気にしなくていいからだ。

どういうことかというと、これは「あんたの申請書類(ラブレター)を確かに受け取った。これから交際を一考するので、その間、あと48カ月はアメリカにいさせてあげる」っていうアメリカからのラブレターの返事なの。

って、大袈裟だけど、何でこんなに嬉しいかというと、弁護士や専門家を通すことなく全ての申請手続きを自分でやったからだ。

もし書類が郵送の途中で紛失したら? もし書類の不備でそもそも申請が受理されなかったら? もしクレジットカードのシステムエラーで費用の支払いができずにこれまた却下されてしまったら?

書類が却下されても、審査が却下されるわけじゃないから、また書類を送り直せばいいのだけど、その場合、今持っている永住権の期限が切れてしまう可能性があった(そんなギリギリまで引っ張った自分が悪いのだが)。

もし期限が切れてしまったら、申請にはそれ相当の理由(とその証明)が必要とのことで、弁護士や専門家なしでは難しくなる。

しかし、そもそも申請費だけで7万円くらいかかるから、できる限り弁護士や専門家への費用は抑えたい。

そんな貧乏根性で、自分で申請手続きをやることを選んだのだが、まずは申請した書類が受理されるまでが最初の難関だと考えていたので、その難関をクリアできたことがすごく嬉しいのだ。

ひとたび受理されて審査に進むことができたから、今後万一、足りない書類があった場合は、向こうから追加で送れという指示があるはず。それに従えばいいだけ。

その上で、万万が一、スムーズにいかないことがあったら、その時は弁護士さんに入ってもらうのは仕方ないと諦めもつく。

いずれにしても4年間もの猶予があるという事実がPeace of mindをくれる。

ちなみに、なぜそもそも私の永住権は条件付きだったかというと、結婚によって取得した永住権で、つまりは永住権取得のための偽装結婚を疑われているからだ。

これは別にうちのカップルに限ったことじゃなくて、結婚して2年以内に結婚相手をスポンサーとして永住権を申請をした全てのカップルが疑惑の対象になる。

その疑惑をくぐり抜けて最初の永住権をもらえるわけだが、それでも「本当に偽装じゃないかもう少し時間を置いて確かめたい」というわけで最初にもらえる永住権は有効期限が2年だけ(条件付き)なのである。

で、2年経ったら、「ほら、私たちの結婚は偽装でありませんでしょ?」という証拠をわんさかそろえて、条件解除の申請をしなければならないのだ。

今の私はまだ条件解除の申請書類が受理された(ファイルされて審査に進んだ)というだけだから、手放しで喜べないんだけど、先に述べた手紙(移民局からの公式の書面)さえあればあと48カ月はアメリカに滞在していても平気なので、審査をのんびり待って、もし何かあったらその都度対応すればいい、ということに一安心している次第。

それにしても、アメリカの滞在資格、ビザや永住権といった手続きをするたびに、何でこんな面倒臭いことをして、お金まで払ってアメリカにいるんだっけ?って思わなくもない。

一方で、やりたくてやっているんだなっていうのもわかっているし、無事に承認された時、「ああ、私を受け入れてくれてありがとう、アメリカ!」って思うだろう自分もわかっている。

これはヨガやサーフィンやワークアウトや仕事にも通じる。

やり始める時は面倒に思うし、何でこんな思いしてまでやってるんだって思うことも多いんだけど、終えた時に「ああ、やってよかった」って思うやつ。

大人になったことの良い点は、その「ああ、やってよかった」の経験が増えることによって、重たい腰を上げることの価値がわかったことかも。

やったらやった分だけ返ってくるんだよ。

思った通りに返ってこないこともあるけど、糧にならないことは一つもないのだ。

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