最後の夏休み2023〜大江千里さんの “Class of '88” Album Release Live @Birdland
日本からアメリカへ帰る日が近づいていた4月15日。
大江千里さんのTrioライブがNYで行われると言う嬉しいお知らせが入って来た。コロナ後、初めてのBirdlandだ。
2020年の1月を最後に、その2ヶ月後にNYCはロックダウン。
あれから3年半の月日が経ち
ライブが復活する!
お知らせの翌日に実家を後にし、帰る前に坂本龍一さんが音響監修を務められた109シネマズプレミアム新宿へ、追悼公演として上映された『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』を観に行った。
それから約2ヶ月。
生きる為に淡々と過ごす日常の中で、6月11日を励みに頑張っていた。
いよいよ今週へと日程が近づいて来た時に、突然「もしかしたら行けないかも知れない。」と言う出来事が起こってしまう。この事はまた別の機会に書くとしよう。
全てのことは神にゆだねるしかない。
***
いよいよ当日。
この日は去年の帰国で行った南青山の「夏物語」の時と同じ、
姉の服を着て行くと決めていた。
着替えていると、前の記事で書いた「コン!」と言う音が1度だけ、
一瞬、
聞き間違えかな?
と思う大きさで確かに聞こえた。
姉が「気を付けて行って来いさんよ。」
と言っているのか「一緒におるからね!」なのか。
とにかく側にいる事を感じながら、乳がんAwarenessのピンクリボンと、2ヶ月違いで亡くなった坂本龍一さんの「白」と「緑」のピンを胸につけた。
これは、4月16日に109シネマズプレミアム新宿で購入したものだ。
NYに到着して友達夫婦は宮崎県人会へ。私は「5時から並ぶぞ!」と鼻息荒くメイクを直してBirdlandへ向かった。お祝いのお花や差し入れのおにぎりを用意しようと事前にお店をチェックしていたけれど、ライブ終わりにお疲れのところ沢山のお荷物になるのはどうなのだろう…
お祝いは参加する事ではないか!
「Class of 88’」なのだから。
心参加されている世界中のクラスメイトにも、ちょっぴり雰囲気を味わっていただけたらいいな。いろいろ考えながら、外の受け付けで並んで待つ。
順番が来て名前を言うと
「ok!Party of four ね!もう少し待ってて。」
4枚別々に購入したチケットで、後から合流する友達が一緒のテーブルに座れるのか、サイトのQ&Aを読んで予めEメールでその旨を伝えていた。
メッセージを送ると翌日直ぐに
「No problem - you're all set!」
と返信が来た。
チケットはBirdlandのサイトで購入してEventbriteと言うアプリで発券されるシステム。
待っている間に、ガラスに貼られたフライヤーの “Senri Oe” の名前を見つけて嬉しくなった。
40周年記念のアルバム「Class of 88’」
アメリカ盤発売記念ライブ。
1番乗りだったので、1列目のリザーブのお席の後ろ(ど真ん中)か、ドラム側の壁のブース席を案内され、2列目の真ん中を選んだ。友達に言わせるとブース席の前は開けていて会場と舞台の両方が見渡せるからそっちのが良かったのでは?と。
どちらにしても良いお席でテンションが上がり、30分間外で待ったのどはカラカラ、コーラを頼み一気に飲み干した。
前例の方も着々と到着され、目の前を見ると久保じゅんさん、他の方々も華やかなオーラを醸し出されている。
お料理のメニューを見ると、なんとBirdlandにも大江屋のビーツとアルグラのサラダがある!これは私の中で「Class of 88’」スペシャルメニュー。
甘酢に近いドレッシングで予め和えてあるアルグラを、しっとりとローストされたビーツに巻いて食べるのがクセになる美味しさ♡
2部はそのままでも良かったけれど、ボッチだったのでリラックス出来るブース席に移動した。お隣には、シカゴからカーネギーホールでのコーラスの為に来られていたTheresaさんとTomさん。たまたま、ワインと音楽で検索していたらBirdlandに辿り着いたそう。SenriJazz初体験の方々だ。
ニューアルバムの「Class of 88’」からの演奏を聴いていると1988年の自分にタイムスリップ。
目の前の2人組の男性は「君と生きたい」「魚になりたい」「My Glory Days」と千里さんのMCが入るたびに
「YES!!!!」
と顔を見合わせている。
あー!クラスメイト見つけた!笑
心の中でそう呟いている隣りでは
「Who is Senri Oe?」とWAKUWAKUしている2人がいる。
「Bamboo Bamboo」(竹林をぬけて)が始まるとTomが
「I love this!!!!」
私もアルバムのティーザーを聴いた時に印象深かった曲!
ライブの迫力、ロスさんのドラムとマットさんのベースも素晴らしく、竹林がざわざわとなびいてる中を走り抜けている様な抑揚感、そんな情景が浮かんでいた。
アントニオ・カルロス・ジョビン愛、ブラジルへの想いを馳せられた「Lauro De Freitas」(ラウロ・ジ・フレイタス)も感動!
ずっと聴いていたい素敵なボサノバ。
割れんばかりの拍手。幸せそうな、みんなの笑顔。
1部、2部とも大盛況!
まさに、アルバムのコンセプトである過去と現在、未来を実際に行き来しているような熱気に溢れている。
Birdlandの中でRealにそう感じた。
最後に、千里さんが「アルバムを購入出来ます。」とお知らせされると
「I love this music. I definitely buying the Album!!」
ロンドンからお仕事で来られていた方も
「He is so charming!! Love his music.」と。
「He is like …」とアーティストの名前を言われたのに忘れました。「ロンドンでもラジオ番組に出られてますよ。」と言うと「もしかして….!」これも聞こえず。レポーター失格、笑。
ライブの様子はこちらで記事になっているのでどうぞ。
作ることを、演奏することを楽しまれている千里さんの音楽は、世界中から集まったお客様を魅了する。
音楽のパスポートを手にしてそれぞれの旅は続く。次はどこへ、どんな Passengerを乗せて行くのだろう?
この日は、まだカナダからの火災とお天気の影響で景色は曇っていたけど心はHappy.
ライブも素晴らしかった♪
心配して遠くから参加してくれた友達、運転してくれた友達にも感謝。
私にとって今年最後の夏休みは素晴らしい音楽に美味しい食事、NYのエネルギー、お会いした方々が皆さん温かくて素敵な思い出になった。
全ての事に感謝。
後日、TheresaさんからFbにこんなコメントが届きました。
一期一会にも感謝!
世界版は6月30日発売!
配信ライブのお知らせも発表されました!yay!!!
「降っても晴れても~Come Rain or Come Shine〜 vol.2」開催
7月21日 8pm (日本時間), 7am ( EST)
場所:ニューヨーク5番街より
アルバム、ライブチケットはこちらから↓