街が華やぐ季節に思い出すこと
12月、クリスマスだ年末だで街が華やぐ季節ですね。
今でもよく警察官時代のことを思い出すのですが
世の中がクリスマスだ年末年始だと騒いでいる時って
結構事案がやけに多かった気がします。
街が華やぐシーズン、テレビやSNSでキラキラした人を目にする時、
人はより孤独を感じやすいからでしょうか?
当時、私は世の中の華やかな一面と
正反対の世界の両方を見ていました。
児童養護施設で働いていた頃は
子どもが置かれるあまりにも過酷な状況の多さに
どこか感覚を麻痺させないとやっていられないこともありました。
人間の弱さと強さの両方を感じる仕事でした。
今、たくさんのシングルマザー、シングルファーザーや、両親そろっていても大変な家庭の方々の生の声を聴くお仕事をしています。
日本の、ひとり親への支援は正直全然足りていなくて(ひとり親家庭の貧困率がOECD諸国の中でワースト1て・・・)どう考えても苦しい方が多すぎるんですよね。
子どもと過ごす時間を優先するとパートの収入では苦しく、仕事を優先すると子どもと過ごす時間が減る。コロナの影響で仕事を休むと収入は激減。なんの保証もなし。
一生懸命働いた結果、所得の限度額をわずかに超えてしまい、児童扶養手当が支給停止になる・・・
自分の食べる量を減らし、せめて子どもにはお腹いっぱいたべさせたいけど、厳しい。
コロナと物価の高騰で生活がギリギリです。
とか、聞いているだけで、胃袋がきゅっとなるようなお話をたくさん聞きます。
こういう話をすると、かならず「自己責任」という言葉が飛んでくるのですが、もし、自分が全く同じ立場だったらそういう言葉言えるかな?と思います。
私もお恥ずかしながら、全く無知な時代は、
「大人はもっとがんばらなきゃいけないんじゃ?」とか
「虐待をするのは親が悪い」
「子育てをできないのはできない親が悪い」とか、そんな風に思っていました。
でも、とっくに十分がんばっているけれど、どうにもこうにも苦しいという人たちがあまりにもたくさんいることに気付いたんですよね。
虐待を批判するだけ、罰するだけでは根本的な解決にはならないと思うんですよね。
以前よりは少し緩和してきているかも知れませんが、おそらく世の中の集合意識がまだまだ「自己責任」「自分でなんとか頑張らなければ」「自分さえ我慢すれば」「人様に迷惑をかけてはいけない」「人に頼ってはいけない」「私も頑張ってるんだからお前もガンバレ」みたいなのが強いのではないかと感じるのですよね。
なので、困った時に助け合える友人、知人、家族(家族は当てにならないことも多い。理想の家族とかはまぼろし~~~と思うほど多種多様かと)もちろんそういう人が多ければ多いほど良いと思います。
頼る人がいない時は、頼れる先をたくさん作っておくのが良いと思います。
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