【資産運用の始め方】投資ってどんな商品を選べばいいの?
前回の記事では手持ちのお金をチーム分けし、それぞれのチームに合った金融商品を選ぶ大切さをご説明させていただきました。
今日は投資をする際、どのような商品があるのか?またご自身のリスク許容度の確認方法、金融商品の組み合わせ方について解説していきたいと思います。
投資の目的をはっきりさせましょう
前回の記事では「投資に回せるお金は、当分使う予定のない余裕資金のみ」というお話をさせていただきました。
しかし投資を行う際には
ご自身の希望をしっかり整理してから行いましょう。
上のグラフは100万円を10年間各利回り(年率)で運用した場合の運用結果をまとめたグラフです(税引前)。
100万円を年利1%で10年間運用した場合→110.5万円
100万円を年利5%で10年間運用した場合→162.9万円
その差は52.4万円
年利5%で運用した方がいいような気がしますよね。
私もそう思います。なんなら全財産全て5%の商品に投資したいです。
安全性と収益性は表裏一体
収益性の高い金融商品はリスクも高いです。
ここでいう「リスク」とは「値動きの振れ幅」のことをいいます。
「リスクの高い金融商品」は期待できる収益が高い分、損失の危険性も高くなります。
上の図の通り、安全性の高い商品は収益性が低い傾向があり、収益性の高いものにはリスクがあります。
「安全性が高く、収益性も高い」商品は基本的に存在しません。
ご自身のリスク許容度にあった商品を選択することが大事です。
ご自身の「リスク許容度」を確認しましょう
次にご自身の「リスク許容度」=「どのくらいの値動きに耐えられそうか?」を確認しましょう。
リスク許容度は人によってさまざまです。
その方の「年齢」「家族構成」「年収」「資産状況」「投資の知識や経験」「価値観」によってリスク許容度は大きく違ってきます。
証券会社や金融機関各社が「リスク許容度診断」のサイトを用意しています。
無料で診断できるものもたくさんあるので、ご興味のある方は覗いてみてください。
ここでは金融庁が用意している「リスク許容度診断テスト」のサイトをご紹介しておきます。
安定した運用にはバランスが大事
安全性の高い商品、収益性の高い商品があることと、ご自身のリスク許容度が確認できたら、いよいよ具体的に商品選びをしていきましょう。
「安全性」「流動性」「収益性」それぞれの商品をバランスよく組み合わせることにより、ご自身に合った資産運用が可能になります。
この「バランス」のことを「ポートフォリオ」と呼びます。
安全性の高い商品多め
安全性・収益性どちらも同じくらいの割合
収益性の高い商品多め
ご自身のご希望に合ったバランスで商品を選び、投資金額を分散させましょう。
「流動性の高い金融商品」=すぐに出し入れできる「普通預金」や「貯蓄預金」など
「安全性の高い金融商品」=元本が保証されている「定期預金」や「個人向け国債」
「収益性の高い金融商品」=国内外の株式、外国債券、外貨、これらに投資する投資信託
などが挙げられます。
今日は投資を始めるには「いつ頃までにどれくらいお金を増やしたいのか」を明確にした上で、「金融商品の安全性と収益性は表裏一体」であること「ご自身のリスク許容度に合わせて商品を組み合わせることの大切さ」についてご説明いたしました。
次回は収益性の高い(リスクも高い)金融商品「株式」や「投資信託」とはどんなものなのか?についてご説明させていただく予定です。