屋上農園があったわけ
先日友達のうちに行く機会があった。
とっても大きなテレビがあるうちで、いつも録画した番組とかが流れている。
その時は、色々な観光スポットに関するクイズ番組みたいなのをやっていて、軍艦島が取り上げられていた。
炭鉱で栄えた軍艦島は、1960年代には東京以上の人口密度だったそう。
日本の家庭のテレビ普及率が10%だった時代に、軍艦島の家庭は100%で、娯楽もたくさんあったんだとか。
ただ、生活用水は本土から運んできていて、水はとっても貴重。
お風呂は各家庭にはなくて、島に3つある銭湯に行っていたそう。
そんな軍艦島の集合住宅の屋上には、屋上農園があって、お米や野菜を育てていたらしい。
その理由が、子どもたちの教育のためだというから驚いた。
島には自然がなくて、そこで育つ子どもたちが、お米や野菜がどんなふうにできるかを知らないまま育つのはいけないということで、屋上農園をしていたんだとか。
水はとっても貴重なはずなのに、子どもの教育のためにそういう場をつくるということがすごいなと思った。
自然に触れずに、野菜がどんなふうにできるかなんて知らないまま育つ子どもは、現代にはきっといっぱいいる。
けど当時は、それは問題だからちゃんと教育の機会をつくらなくてはと思うくらいに、自然とともに生きることが当たり前だったんだろうなぁと思う。
教育に対する考え方とか、自然との共生とか、なんだか色々なことを考えさせられた。