継承していくことが大切
夕方、ノーベル平和賞を日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞したというニュースが。
平和賞を日本の団体が受賞するとは考えていなかったから、すごく驚いたし、何より今この時に被団協が受賞することに大きな意味があるんだろうと思った。
受賞の知らせを聞いた時の、代表委員の箕牧さんの驚きと喜びの様子をニュースで観て、涙が出た。
本当にたゆまず、活動を続けれこられたんだなぁと思う。
会見の場に高校生くらいの若者がいたことにも驚いた。
ちゃんと継がれていっていることが素晴らしいなと思う。
受賞理由の説明の中に、
「いつの日か、被爆者は歴史の証人ではなくなるでしょう。しかし、記憶を留めるという強い文化と継続的な取り組みにより、日本の若い世代は被爆者の経験とメッセージを継承しています。彼らは世界中の人々を鼓舞し、教育しています。このようにして、人類の平和な未来の前提条件である核兵器のタブーを維持する手助けをしているのです」
というのがあった。
継承していくことがいかに大切なことかと思う。
6月に、北九州市民カレッジの「新・平和学習のあり方を考える」という講座で、講師の第三世代が考えるヒロシマ「 」継ぐ展代表の久保田涼子さんが話していたことを思い出した。
広島で、「戦争の当事者がいなくなっても継いでいけるのか」というアンケート調査があって、継いでいけると答えた人が半分以上いたことに触れて、未来に希望が持てると言われていた。
当事者がいなくなっても継いでいけるように、たゆまずに活動し、語り続けてきた人たちがいてこそのことなんだろうと思う。
「世界の皆様へ。私たちが生きている間に核兵器をなくしてください。被爆者11万4000人の願いです」
という箕牧代表委員の言葉を、自分がやっていくことなんだと、どれくらい真剣に捉えられるかな。
世界的な視野を持って考えながら、自分の身近な小さな社会を、少しでも良い方向に変えていけるように、自分にできることは何かを考えて行動していけるといいと思う。