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「琳派のやきもの」

10月に宗像大社献茶祭の出光席に入った時に、東京の出光美術館が改修で休館するから、門司の出光美術館にいいものがたくさん来るという話を聞いていたこともあって、1月からスタートした「琳派のやきもの 響きあう陶画の美」は絶対行きたいと思っていた。

昨日は、午前中にNPOの活動があって門司港に行くことになっていて、せっかくだから出光美術館に行こうと思ったら、両親も行きたいと言うので、午後から合流して一緒に行ってきた。

江戸時代中期の陶工、尾形乾山の興した乾山焼は、絵画的な意匠から「琳派のやきもの」と言われているそう。

尾形乾山や野々村仁清のやきものの他にも、関連する書や絵画も展示されていた。

個人的に楽しみにしていたのは、重要文化財でもある野々村仁清の「色絵芥子文茶壷」で、実際に見てみたら想像以上に大きくて、美しさに圧倒された。

茶壷は、お茶のお稽古で「壺飾り」をする時に使うから、そのサイズ感をイメージしていたので、大きさにびっくり。
やっぱり本物を見てみないとわからないものだなぁと思った。

「出光佐三とそのコレクション」という併設展示も見応えがあった。

5代宗入の「老の友」という銘がついた黒楽茶碗が、その素朴な感じとかがとっても味わい深くて素敵で、手に持ってその質感を味わいたい!これでお濃茶をいただいてみたい!と思った。

古清水の「色絵桜花文鶴首徳利」も、絵柄と地色、細い鶴首のバランスがとても良くて素敵だった。

会場はそんなに広くないんだけど、見応え十分。
入館料も700円とお手頃価格。

美術館の1階には「出光創業史料室」というのがあって、出光興産創業者の出光佐三の生涯やその功績が紹介されていた。
うちの両親はかなり感銘を受けていた様子。

せっかくだからお土産に何かと思って、「色絵芥子文茶壷」のポストカードを買うことに。
まぁ残念ながら、写真と本物とでは受ける印象が全然違うんだけど、この写真を見て思い出そうと思う。

このポストカードを買う時に、レジ横にあったショーケースを見たら、出袱紗の横に蛇の置物が。
蛇にしてはめずらしくかわいくて、これなら飾ってもいいかも!と思ったので買うことに。

長崎三彩というやきもので、お値段なんと800円。
12年に1回しか出番はないけど、干支の人は誕生月にも飾っていいらしい。
両親が巳年なので、毎年出してあげよう。

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