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答えのないことだからこそ話し合っていきたい

今日は、防犯まちづくりについてのオンライン座談会があった。
先月14日に、市内のマクドナルドで事件があったのを受けて、14日を「防犯まちづくりの日」として何かやっていけないかと、うちのNPOのリーダーが提案したもの。

今までに防災の活動を一緒にしていてよく知っている人もいたけど、PTAやまち協の人など、初めましての人もいた。
テーマが違えば参加する人が違うのは当然なんだけど、普段と違うからどんな感じになるのか、ちょっとドキドキする。

最初にリーダーから、政治的は発言はNGとか、事件について議論するものではないこと、教えるのではなく学び合う場であることなど、注意事項や論点について説明があった。
色んな人たちが参加する場では、こういう基本的なことをしっかり押さえてスタートするのは大事だなと思う。

参加者は15人で、聞くだけの人もいる。
一通り自己紹介をした後、2班に分かれて、事件を受けて感じたことや、活動のフィールドにおいて考えていること、やっていきたいことについて話し合った。

私がいた班には、防犯マップづくりの活動をしている大学生や、小学生の子を持つPTAの人、地域で防犯パトロールをする人や、一市民ですという人など、立場や年代も様々。
だからこそ、それぞれの視点で色々な意見が出てくる。

防犯パトロールしている方からは、事件後、知っている人はいいんだけど、町内会に入っていない人や単身者など、どんな人が住んでいるかわからないと警戒してしまうようになったという話があった。

PTAの方は、住んでいる地域が住宅街で逃げ場がないことを身内の警察官に話したら、子ども110番の家を増やすこと、その家の人と普段からつながっておくことで、いざという時に駆け込みやすくなるというアドバイスをもらったという話をしていた。

知らないことで、余計な不安や恐怖が生まれてくる。
相手がどんな人かがわかっていることはすごく大きくて、つながりをつくっていくことが安心・安全につながるんだなと、改めて思った。

防犯マップづくりをしている大学生は、今までは犯罪が起きる前のことで、予防の視点での対策を考えていたけれど、犯罪が目の前にあった時にどうするかということも考えていかなくてはいけないと思ったと言っていた。

実際、とっさの時に声が出せない、動けない、何をしていいかわからないというのはあると思う。
自分の身は自分で守るとはいっても、それって大人だって難しい。

考えてみたら、防災訓練は小学校の時から繰り返しやっているけど、防犯訓練ってしないなぁと思う。
いざという時に考えずに動けるように、犯罪被害を想定した訓練もしていく必要があるんじゃないかと思った。

それから、現代はネットを介した事件が激増しているという話題にも。
私が子どもの頃は、リアルなつながりでしか広がりがなかったのが、今は普通に生活している中ではつながらないような人と、ネットでどんどんつながっていってしまう。

そんな環境が当たり前に育っている子どもたちの方が、色々なリスクについても理解しているのかもしれない。
私たち大人が、危険性や情報をしっかりと理解して、対策を取っていくことも大事だなと思う。

問題に対して、何か特効薬とか解決策があるわけではない。
でもだからこそ、多様な人たちが集まって、それぞれの視点から話をして、それを聞くことで新しい気づきが生まれてくる。
答えのないことだからこそ、話し合っていくことが大事なんだなと思った。

最後にリーダーから、「10じゃなくても、1でも2でも活動できる人が増えていくといい」という話が合って、本当にそうだなぁと思う。

みんながみんな、ものすごい活動をしなくてもいい。
できることをちょっとでもするとか、意識を向けるとか、そんな人が増えていくといいと思う。

そのために、今日みたいな話し合いの場があることが大事で、それを続けていくことが大事なんだろうと思う。

小さなことでも、何かしていこう、こういう場をつくろうと動き出せるリーダーがすごいなぁと、改めて思った。

詳しくはリーダーのnoteから


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