源氏香
日曜日はお茶のお稽古。
先月、且坐のお稽古をした時に、今度お香のお勉強をしましょうという話になっていた。
今回はお香のお勉強ということで、「源氏香」を体験。
源氏香は、5つのお香を順番に聞いていく。
5本の縦線を引いて、同じ香りだと思ったもの同士を線で横線でつなぐ。
図にはそれぞれ「夕顔」とか「若紫」とか、源氏物語の各帖の名前がつけられていて、何とも雅な世界。
香りはとってもささやかで、順番に聞いていると前のを忘れてしまってよくわからなくなる。
ほんとに難しい。
私は最初と最後が同じ「幻」かなと思ったけど、正解は全部違う「帚木」だった。
雅やかで繊細で、心を落ち着かせて集中しないとわからない。
古典や和歌の知識も必要。
こんな楽しみをつくり出すなんて、すごい感性だなと思う。
いくつになっても知らない世界がたくさんあって、知らないことを知るのはおもしろい。
当日の掛軸は「日々聴松風」という短冊を軸装したものだった。
先生が、「音を聞く、お香を聞くというのは、心で聴くということだから、今日はこのお軸にしました」と言われていた。
奥が深い…!!
お香は、足運びや座った時の手の位置もお茶と違うから難しい。
ついいつも通りにしてしまう。
お茶の先生は月1回お香のお稽古にも行っていて、こんなふうに頭の体操をしてるから、いくつになってもしっかりしてるのかなと思った。
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