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3月3日
今日3月3日は、絶滅の恐れがある野生動物の保護を目的に、国際取引に関するワシントン条約が調印された日です。
1973年(昭和48年)のことでした。
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正式には、「絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)」という、日本語でも英語でも堅苦しい名前ですが、一般には「ワシントン条約」で通じています。
この地球上には、さまざまな種が発生し、進化し、そして滅んでいきました。
きびしい地球環境に適応した種だけが生きのび、現在に至っています。
しかしいま、人間のさまざまな欲望により、生き延びられるであろう種が、滅亡の危機に瀕しています。
日本人の食文化である鯨は、過去に油をとる目的で乱獲され、いまは商業捕鯨ができない状況になっています。
また、宝石サンゴと呼ばれる赤珊瑚が、中国からの違法操業にさらされたのは、記憶に新しいことと思います。
また、アフリカのサバンナで巨体を誇る象は、さまざまな装飾品に加工される材料として、いまでも乱獲の被害にあい続けています。
この象牙ですが、2025年2月、中国政府が一年間の取引禁止を表明しました。
中国を訪問する、英国ウイリアム王子に配慮した表明だと言われています。
過去に、中国を名指しで非難したこともある王子は、象の保護に心血を注いでいるそうですから、さすがの中国も後ろ指を指されたくなかったのでしょう。
その後、2029年末に、世界からの圧力に配慮し、取引の全面禁止を打ち出しました。
だったら、象だけでなく、漢方薬として密漁や密輸されている、絶滅危惧種の輸入にも、はっきりと「ノー」と言って欲しいと思うのです。
最大の消費国が、消費を抑えない限り、野生動物の保護は難しいと思うからです。
もちろんマグロの保護では、最大の消費国である日本が、率先して行動しなければなりません。
マグロの刺身は美味しいですが、いまの日本人はちょっと食べ過ぎだと思います。
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もうひとつ話題を。
今日3月3日は、富士重工業がスバル360を発表した日です。
1958年(昭和33年)のことでした。
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この車、ぼくが中学生のころ、英語の先生が乗っていました。
それが珍しくて、よく車のシートに座らせてもらいましたが、まだマイカーなんて言葉がないころで、なんだかすごくリッチな気分でした。
モノコックボディーに水冷360ccのエンジンをリアに置いたスタイルは、いまの車と比較しても独特の異彩を放っていました。
ときどき、きれいにレストアしたスバル360を見かけますが、それだけで嬉しくなってしまいますね。
この車、約12年にわたり39万台あまりが生産されました。
そのうち、いま現存するのは、何台くらいなんだろう?
オーナーのみなさん、大事に乗ってくださいね。
・・・おわり