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トイレの香り
「これ、トイレの匂いね!」
ある秋の日、神代植物公園のばら園を散策していたら、となりの家族から、こんな声が聞こえてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731294450-oh0AHTyd7REL4X8Q2UFPSrgY.jpg?width=1200)
「えっ、トイレ?」
ぼくは驚き、そのご家族を見ました。
ですが、そこには、ごく普通の、優しそうな笑顔が並んでいました。
トイレとバラの取り合わせが、妙な感じに思えたのですが・・・。
考えてみれば、家ごとにトイレの香りがあっても、不思議ではありません。
☆ ☆ ☆
そこで「芳香剤」というキーワードでウエブを検索してみると、実にさまざまな香りに、あふれていることを知り驚きました。
「ラベンダー」「ローズマリー」「ローズ」といった、アロマ定番の香りだけではなく、「カモミール」「ユーカリ」「レモン」「ペパーミント」など、まるで精油を選ぶような品ぞろえなのです。
中には「炭」というものまであり、どんな香りなのか気になるものもありました。
(その後商品を購入したら、火のついた炭の香りがリアルに漂った。)
☆ ☆ ☆
そういえば・・・。
1970年の初頭から90年代前半あたり、トイレの消臭剤と言えばキンモクセイ、という時代がありました。
水洗トイレが普及していない時代、悪臭に負けない強い香りを求めた結果、なのだそうです。
思いだせば、たしかにキンモクセイの香りがする消臭剤があったし、「臭い匂いは、元から絶たなきゃダメ」というCMが、テレビから流れていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731294386-T0yIUg8aW9q1clhnOjNdwZRL.jpg?width=1200)
いまは「キンモクセイ」の香りとトイレのイメージが定着しすぎた反動と、消臭技術の発達、および多様化への対応として、さまざまな香りの消臭剤が商品化されているんでしょう。
☆ ☆ ☆
ところで・・・。
みなさん、どのような基準でトイレの香りを選んでいますか?
基本は好きな香りだと思いますが、いろいろな効果も考えた香り選びをしてみるのも、面白いんじゃないでしょうか?
たとえば、トイレでリラックスしたいのか、リフレッシュしたいのかで、選ぶ香りは違ってきます。
便秘に悩む人なら、ラベンダーやマージョラムなど、リラックスする香りがいいと思います。
オフィスなどのトイレだったら、疲れた頭をリフレッシュさせる、ローズマリーやミントなどがいいかもしれません。
☆ ☆ ☆
誰にも干渉されない唯一の個室!
そう考えると、ほんのわずかなトイレットタイムだが、単なる排泄の時間ではなく、香りというスパイスで有効に使いたいですね。
一生で費やすトイレの時間は、相当だと思いますもんね。
・・・おわり