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栴檀は双葉より芳し

栴檀せんだん二葉ふたばよりかんばし」ということわざがあります。

ここでいう「栴檀せんだん」は、センダン科の「センダン」ではなく、あの素晴らしい香りを放つ「白檀びゃくだん」を指します。

これは、ビャクダンの中国名の一つが、「栴檀せんだん」であることに由来ゆらいします。

このことわざ、白檀は双葉の時から、素晴らしい香りを放つというつたえから、大成する人は幼きころから優れたところがある、という意味で使われます。

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ところがその白檀(サンダルウッド)、いまエッセンシャルオイルの世界では、世界的に品薄になりつつあります。

おもな生産国であるインド政府が規制をしているからなんですが、どうやらそれは、地球温暖化などの環境問題と無関係では無いようです。

白檀の木、学名を「Santalum album」といい、高さは十メートルを超える、常緑の高木です。

香りは主に幹の中心部にあり、辺材へんざいはあまり香りません。

そのため、エッセンシャルオイルを採るためには、五~六十年の時間をかけた木を伐採ばっさいする必要があります。

ですから、ローズやラベンダーのように、毎年花を咲かせ精油せいゆを採取する、なんて事はできないのです。

アロマを楽しむユーザーとしては、素晴らしい白檀の香りを、これからも使い続けられるよう、環境問題にも注目したいですね。

サンダルウッドの精油だけでなく、全ての精油は、自然からの贈り物なのですからね。

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ところで、白檀の双葉には、本当は香気は無いそうです。諺は、仏典の「観仏三昧経」の「栴檀、伊蘭草(ヒマ)中に生じ、まだ双葉にならぬうちは発香せず……わずかに木とならんと欲し香気まさに盛んなり」が誤って伝えられたと考えられるそうです。

んー、難しい。(>_<)

・・・おわり

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