【Vol.512】相手を上手に褒める!
【本のタイトル】
雑談の一流、二流、三流
【著者】
桐生稔
【インプット(引用文章)】
褒めることは大切ですが、「そのネクタイ素敵ですね」「スーツもお似合いですね」「笑顔が素敵ですね」と、表面だけやたらと褒められても、何か薄っぺらい感じがします。また、普段よく褒められることを褒められても、あまり刺激がなく、会話が止まってしまうこともあります。
しかし、ここで、もう一つ工夫すると、さらに会話を膨らませることが可能です。
それが「褒めポイント+ワンポイント」というやり方です。
普通に褒めることに、もう一つ要素を加えることで、相手から会話を引き出す話法です。
「〇〇さん、ジャケットお似合いですね」だと普通です。
これに、褒めポイント+ワンポイントを使うと、
「〇〇さん、ジャケットお似合いですね。ジャケットはいつもオーダーメイドですか?」となります。いつもの褒めるポイントに、もう一つ要素を加えるということです。
すると、「いやいや全然。安物ですよ〜」とか「ぜ〜んぜん。妻が勝手に選んでいるんですよ!」みたいな展開になっていきます。
そうすれば、「奥様も相当センスがいいですね!一緒に買いに行かれているんですか?」みたいに会話が進みます。
例えば最近、短髪にされた人に対して、「〇〇さん髪切られたんですね。短髪似合いますね」では普通です。
褒めポイント+ワンポイントを使って、もう一つ要素を加えます。
「〇〇さん髪切られたんですね。短髪似合いますね。〇〇さん細身だからめちゃくちゃ爽やかに見えますね」
すると、「そう?爽やかに見えるかな〜」とか、「いや〜、実は細身に見えてお腹は出てきてるんだよね〜」と、話が展開していく流れが生まれます。
先日、ある企業の研修後に、担当者から、「桐生さんっていつも明るいですよね。何か秘訣があるんですか?」と聞かれました。
私は「いや〜凹むことばっかりですよ!自宅にいるときなんかは超根暗ですからね。笑」と答えました。
すると、「根暗ですか。全く見えないですね。根暗に見せないテクニックがあるんですか」と聞かれ、
「ありますよ!それは。。。」
みたいな感じで、気づいたら気持ちよくペラペラ喋っていました。
この担当者は相当な凄腕だと思います。
ただ「明るいですね」ではなく、そこに「何か秘訣があるんですか」ともう一つ加える。すると相手は、「上辺だけではなく、本当に興味を持って接してくれている」と感じます。
一流は、「褒めポイント+ワンポイント」というやり方で、新たな会話を引き出します。
ぜひ、「褒めポイント+〇」この〇に言葉を入れる練習をして、相手からさらに会話を引き出してみてください。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
雑談力を高めるために、相手を上手に褒める!