【Vol.687】仲間を本気にさせる未来を描く!
【本のタイトル】
誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命
【著者】
森岡毅
【引用文章】
私にとってのリーダーシップをできるだけシンプルに捉えると、その本質は「人を本気にさせる力」だと私は考えています。人々が達成したくなるようなワクワクするような未来の完成形を描き出し、それが絵空事ではなく本当に実現できそうだと信じさせる力。そして、その物語の中でその人ならではの特別な役割を演じられると相手に信じさせる力。その2つがあれば、目的のために人々が本気になり、仲間になってくれます。
困難な挑戦でも一緒に立ち向かってくれます。10人いれば10通りのスタイルがあるでしょうが、私の場合、自分の特徴を活かして磨いてきたスタイルは、相手が演じてみたくなる物語を構想して人を巻き込んでいく”ストーリーテリング”の能力だといえるかもしれません。
困難な中で踏み出す一歩が、報われる未来に確実につながっていると人々に信じさせたときに、組織は爆発的な力を発揮します。例えば、USJ時代に直面したのは730万人まで落ち込んだ集客です。それを開業時の1100万人を超えるまでに復活させられることを、私は明確に見えていたその”勝ち筋”を”負け癖”が染み付いていた組織にどうやって信じさせるか?だから私は、USJを再建するための「大戦略三段ロケット構想」をぶち上げ、ほぼ毎日、社内SNSのYoupiを使って日記を全従業員に向かって発信していたのです。10周年の開始からですから5年以上続けたことになります。私のビジョン、それを実現する戦略、USJはなぜ復活できるのか、その根拠は何なのか。来る日も来る日も、パークで働くすべての人に公開されたオープンな場で一人一人の質問や疑問にも答え、時には炎上し、壮大な時間と情熱を注ぎ込んで、従業員の意識を一丸とすることに成功しました。
四半世紀のキャリアで、私の今は、その「ストーリーテリング」の能力に行きついています。そしてこれからも進化してまだ知らないどこかへ辿り着くでしょう。繰り返しますが、私は多くの皆さんと同様に、まだまだ発展途上なのです。
一人一人が異なる特徴を持って生まれ、さまざまな後天的な条件の違いで、さまざまな違いが増幅されています。しかし、すべての人が、自己保存の本能に導かれ、自分が生きている意味を実感できる居場所を常に探しています。そして多くに人が、自分が生きていく意味に飢餓感を持ちながら、その居場所に導いてくれる「誰か」との出会いを待ち望みながら、今日を生きているのです。途方もない夢を本気で信じて語れる人。自分すらも気がつかない自分の可能性を信じさせてくれる人。困難な時でも最後まで絶対に戦い続ける覚悟を信じさせてくれる人。そうやって、自分を本気にしてくれる人。そんな「誰か」が自分を見つけてくれる瞬間を人々は待ち望んでいるのです。
【具体的アクション】
リーダーシップ力を高めるために、仲間を本気にさせる未来を描く!