【Vol.292】いち早く、大きな成果が見込める仕事から着手する!
【本のタイトル】
コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法
【著者】
名和高司
【引用文章】
縦軸がインパクト、横軸がスピードのチャートを作成してほしい。
経営者にとって、言うまでもなく、収益(ボトムライン)だ。収益が出ない限り、事業は継続できない。従って、少なくとも長期的な収益に紐づかないものは重要ではない。例えば売上1兆円規模の企業の場合、収益に及ぼすインパクトが100億以上のイシューでなければ、最優先で取り組む意味がないということだ。
経営課題である以上、このボトムライン・インパクトは、優先順位を決定する上での最重要ファクターである。
もう一つの軸は「スピード」だ。同じインパクト、例えば100億円の利益だとしても、それを得るのにどの程度の時間を要するかによって優先順位は変わる。
このチャートは、この2つの軸をそれぞれ3つのレベルに分けたものである。
インパクト重視派は、チャートの「7番」に飛びつく。インパクトは高いけれど時間がかかる選択肢だ。「今のうちに早く手をつけておかないと、手遅れになる」「みんな手っ取り早いやつばっかりやって、大事なことをほったらかしにされる」という正論のもと、7番に取り組もうとする。
逆にスピード重視派は、5番から手を出す。確かに、スピードは速く、すぐに実入りがある。ただし、インパクトは小さい。
しかし、5番もダメ。7番もダメ。答えは1番に決まっている。インパクトが高く、効果もすぐに出る-1番から手をつけるのが正しい。
では、7番は永久に手をつけずにおくのか?
そんなことはない。7番を1番のかたまりに細分化するのである。
7番というのは、まだ、「構造化」が足りていない、大きなブロックのままだ、ということだったのだ。だから、時間がかかる。もっと細かく噛み砕くと、1番のブロックに仕立て直す。そうすれば、解けていくわけだ。
そもそも1番のような最優先課題は、企業がとっくに取り組んでいることが多い。一方、いつまでも放置されやすいのが7番だ。そして、このシロアリのように企業の屋台骨をじわじわとむしばんでいく。そこで、この手付かずの7番を1番に再構造化することこそが、コンサルの腕の見せ所になる。
【具体的アクションプラン】
いち早く、大きな成果が見込める仕事から着手する!
→仕事の成果を最大化させるために、いち早く、大きな成果が見込める仕事から着手する(または、細分化させて着手する)!
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