【Vol.657】ありのままの感情を紙に書き出す!
【本のタイトル】
地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術
【著者】
柏野尊徳
【インプット(引用文章)】
創造的な状態をイメージする際に「フロー」という考え方があります。これは、アメリカの著名な心理学者であるチクセントミハイ博士が提唱した心理学的状態を指します。
このフロー状態とは、「流れに乗っている」という意味です。創造的な作業をする中でフロー状態に突入すると、時間の感覚が無くなったり、やっていることと自分の境界線が消えるような、いわゆる熱中するような感覚になります。「面白い、もっと書いていたい」と思えるような状態になっていれば、フローに入れているサインです。
逆に、つまらない、早くやめたいと思っているのであればやめましょう。これは仕事ではなく、5歳児のお絵かきと一緒です。変な義務感で続ける必要はありません。飽きたらやめればいいし、またやりたくなったらやればいいのです。多くの5歳児は、ある程度我慢はできると思いますが、「これは義務なので頑張って続けます」とはなかなかならないですよね。「もう嫌だからやめたい」というのが自然な反応です。こと創造性に関してはスタンスで全く問題ありません。自分の中にある5歳児の感覚を大事にしてあげましょう。
例えば、気になることがあれば感じたままに書き出す。今日はあんまり描きたくないけどな、と思えばそれをそのまま文字にします。つまり、頭の中に思い浮かんだことを全てそのまま書いていくのです。重要なのは「未編集」です。言葉につまって言葉を繰り返したりすれば、そのまま書きます。イメージとしては、何か思い浮かんだら1秒以内にそのまま反射的に手を動かす形です。
あたかも自分が世界で一番優れた絵描きであるかのように、色や形にとらわれずにぐちゃぐちゃの絵を描くイメージです。
NASAの研究で指摘されているのは、幼児は誰もがクリエイティブだが、そのクリエイティビティが小学生や中高生、大学や社会人になるにつれてどんどん下がっていくという現象です。
これは年齢に伴って能力が衰えていくということではなく、クリエイティブでない方法で物事を進める習慣がついていくということです。
この研究結果から推測できることは、私たちの創造性は残念ながら既存の教育制度や社会制度によって、著しく削られ押さえつけられている可能性があるということです。そこでは発散的に自分の意見を自由に表現することではなく、一定の枠に合わせて私たちの行動や発言を収束・まとめていくことが求められています。つまり、自由な発想にふたをしてしまう環境があることが現状の課題です。
ここで強調しておきたいのは「誰もが小さい頃はクリエイティブである」という事実です。私たちは生まれつき誰もがクリエイティブであるともいえるのです。
そうなのであれば、創造性の発揮方法を忘れているだけで思い出せばいいわけです。
私たちの中にいる5歳児のマインドを呼び起こしましょう。私たちの中に眠っている創造性を刺激し、再発見するのがポイントです。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
思考力を高めるために、ありのままの感情を紙に書き出す!