【Vol.517】話を被さない!
【本のタイトル】
雑談の一流、二流、三流
【著者】
桐生稔
【インプット(引用文章)】
SNSも一つのコミュニケーションの場として確立されてきました。
SNSの投稿は何気ない会話がほとんどで、リアルな雑談をネットに移したようなものです。従って、SNSも雑談の一種と捉えていいかもしれません。
リアルな雑談の場で無視されたら辛いと思いますが、SNSも一緒です。何かしらのコメントがあったり、反響があったりすると投稿者は嬉しいものです。
例えば、「先週沖縄に行ってきました!」というコメント。
投稿者の心理とすれば、知って欲しい、見て欲しい、承認して欲しい、そういった欲求があると思います。
その投稿に対して、「先月私も行ってきました!」とかぶせられたらどうでしょう?投稿者の欲求は満たされるでしょうか?
これは私の失敗談ですが、以前、私が心理学を勉強し始めた頃、ある人が私に「最近、能力開発に目覚めまして、心理学を勉強しているんです」と話しかけてきました。
私はこれ見よがしに「そうなんですか!いや〜私もなんです。今ユング心理学を勉強していましてね。やはりユングとフロイトは明確に違いますね」なんて得意げに話を被せたら、その人はその場をさっていってしまいました。
投稿者の心理を考えるなら、「沖縄に行ってきました!」という投稿に「先月私もいってきました」と被せられるよりも、「ワ〜楽しそう!」「海似合いすぎ!」「エネルギー中電されてまたすごい仕事しそうですね!」と、さりげなく承認してあげた方が、その人は嬉しいはずです。
人が一番嫌うのは「無視」です。そして次に嫌うのが「被せ」です。話している最中に話をさえぎられたり、話を乗っ取られたりして気持ちのいい人はいません。
逆に、人は自分に対してよくしてくれた人を無碍にできません。返報性の法則です。
よくしてもらったら、よくしてあげたくなる。お中元をもらったら、お返ししたくなる。元気に挨拶されたら、元気な挨拶で返したくなる。
登校も一緒で、自分を承認してくれた人に対しては、「次は何かをしてあげたい」と潜在意識が働き始めます。
一流は、リアルな雑談の場面だけでなく、SNSのような日々のコミュニケーションでも、相手との関係性を豊かにする布石を打っているのです。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
気分良く話してもらえるよう、相手の話に被さない!
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