【Vol.524】ギャップを見せる!
【本のタイトル】
雑談の一流、二流、三流
【著者】
桐生稔
【インプット(引用文章)】
話が流暢で、学歴も高く、大企業に勤めていて、自信もある。一見完璧なのに、「なぜかまた会いたいと思わない。。。」そんな人に出会ったことはありませんか?
また、とっても親切で、真面目で、いい人なんだけど、なぜか惹かれない、みたいなこともよくありませんか?
これはなぜか?人間の脳を分析すると答えがわかります。
人間の脳は「変化に反応する」ようにできています。
たとえば、映画のストーリー。最初から最後まで順風満帆のヒーローの物語を見たいでしょうか?面白くないですよね。最初は失敗して、どん底で、傷だらけになって、そして終盤に向けて大躍進していく。そんな物語の方が面白いです。
映画のストーリーは、たいてい「失敗から成功へ」という変化で構成されています。
スーパーで100円の卵が売っていたとします。「100円です」と販売するより、「200円が今日だけ100円!」と表示した方が売れます。
同じ100円で販売しているのに、200円が100円と言われる方が、変化があるから反応してしまうのです。
将棋棋士で有名な羽生善治さんの将棋はとても面白いです。
羽生さんは前半ボロ負けしていることが多いです。しかし後半に誰も思いつかない様な鬼手を一手打ち込み、大逆転します。これもボロ負け→大勝利、という変化です。
人間は変化に反応しますし、お経のようにリズムに変化がないと眠たくなります。
では、雑談に変化を応用するとどうなるか?
いかにも優秀で、頭も良さそうで、話もうまい。これでは変化がないので印象には残りません。優秀で頭が良さそうに見える人は、逆に頭の悪そうな話をした方が魅力的です。
私もいろんな経営者とお会いしますが、大成功している社長ほど、昔はダメダメな営業マンだった。女性で失敗した、自己破産した、みたいな話を面白おかしくしてくれます。
逆におバカキャラの人は、たまにアカデミックな賢い話をすると、「あれ、印象と違う」ということになります。
町1番のヤンキーが、仔猫に餌を与えているところを見たらキュンときませんか?
相手に印象付けるのは、変化、つまりギャップです。
見た目が綺麗な人は、くしゃくしゃになって笑えばいいし、いつもニヤけている人は、たまに真剣な眼差しで語るとドキっとします。
一流と言われる人ほど、いかにギャップを作って相手を惹きつけるか。そこを徹底的に研究しています。
普段自分はどう見られているか?そこにギャップを作るとしたらどんなことをすればいいか?ぜひ、ご自身を分析してみてください。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
相手に印象を残すために、ギャップを見せる!