【Vol.648】「いい企画書」にたくさん触れる!

【本のタイトル】
マッキンゼーで学んだ速い仕事術

【著者】
大嶋祥誉

【インプット(引用文章)】
企画書作成には、ある種のアートセンスが欠かせません。「デザインに凝ればいい」という意味ではなく、「一眼見ただけで、何を伝えたいのかがわかる」見せ方を体得するということです。
アートセンスは、知識からというより感覚で身につけるものです。アートセンスを養うには、解説書などを読むよりも、優れた作品に数多く接した方が効果的です。まさに「百聞は一見にしかず」です。お手本となるような「いい企画書」をたくさん見れば、企画書のレベルは確実に向上します。
振り返ってみると、私の祖父は美術が大好きで、小さい頃は、美術館などに連れて行ってもらうことがよくありました。祖父は、大規模な美術展などは、目録を見ながら3〜4時間かけてじっくり鑑賞するのが常でした。
子供の集中力というのは長続きしません。そうやって長時間絵を見続けるのは私にとって退屈なイベントでした。帰りにおもちゃを買ってもらえる、という理由でついて行っていたというのが正直な気持ちでした。
ただ、一流の美術作品に触れ続けたおかげで、なんとなくアートを見るときの基準が身についてきました。理屈ではうまく説明できなくても、「これは優れた作品だ」というのがおおよそ理解できるようになったのです。
マッキンゼーでは、資料の作り方にも正解共通のノウハウやルールがあります。例えば、資料に付け加えるチャートの時間軸は左から右に流れるのが基本であり、グラフのデータには必ず因果関係を記載する、チャートのポイントを言い表すリード文を添える、などは絶対的なルールとなっています。
私も、最初から「優れた資料」を作ることができたわけではありません。新人の頃に作ったチャートを先輩に見せたら、ことごとくダメ出しされた経験もあります。そして、赤字で手直ししてもらったチャートを見ると、確かにわかりやすくて断然説得力があるのです。
ワードやエクセル、パワーポイントを使えば、誰でもそれなりの資料を作ることは可能です。しかし、ほとんどの資料は、視覚的にごちゃごちゃしていて、何がいいのかよくわかりません。
大切なのは、相手によって一瞬で把握できるような資料になっているかどうかです。是非、身近で成果を出している上司や先輩の企画書をたくさん見てみましょう。そこには、必ず成果を出しているだけの理由があります。
あるいは、企画書を扱った書籍も刊行されているので、それらを参考にするのもおすすめです。例えば「新・あのヒット商品のナマ企画書がみたい!」と言う本は、カルビーの「じゃがビー」やキングダムの「ポメラ」、バンダイの「無限プチプチ」といったヒット商品の企画書を掲載するとともに、担当者の生の声を元にヒットの理由を徹底解明しています。
他にも有名なところでは、スープ専門のチェーンである、スープストックトーキョーを生み出した企画書は物語仕立て、しかも全て「過去形」で書かれており、共感を強く意識したものとなっています。こういった優れた企画書を見ておいて絶対に損はありません。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
資料作成のスキルを高めるために、「いい企画書」にたくさん触れる!

#自己啓発 #読書記録 #マッキンゼーで学んだ速い仕事術 #大嶋祥誉


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