【Vol.599】自ら率先して会議の回数を減らす!
【本のタイトル】
amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法
【著者】
佐藤将之
【インプット(引用文章)】
「自己満足で会議を開いてはいけない」。これは、私が上司からよく言われてきたことです。
アマゾンにはシステマティックに物事を考える風土がありましたが、「こんなにくだらない会議を本当に暇だな。こっちは忙しいのに」と思うことも時々ありました。
無駄な会議が多い原因の一つとして、「会議好きの上司がいる」ことが挙げられます。なぜ彼らは、会議を開きたがるのでしょうか。
一つには、以前は、情報を持っていることが、ヒエラルキーの上位にあり、権威を持っていることの証となっていたからだと思います。つまり会議を開き情報を伝える行為によって、上司が自分の権威を誇示できたのです。情報のやり取りが飛躍的に簡単になり、昔のようなヒエラルキーが崩れている現代で、こうした考えは時代錯誤も甚だしいことは言うまでもありません。
また、上司というものは、とかく興味本位で「これはなんなの」と聞きたがるものです。そして、対して重要でもないのに、「ちょっと話が聞きたいから、みんなを集めて」とやり始め、単なる報告の会議が増殖していくこともあります。
どうしても部下の話が聞きたいなら、1on1をやるべきであって、上司は会議を自制しないといけないのです。
ところで、もし部下の立場で、上司がいかにも興味本位で会議を招集しているなと感じた時にはどうすればいいでしょうか。そのまま文句を言えば、もちろん角が立ちます。
私の場合、「ちなみに、今回のこの会議の目的を教えてください」と聞いてみるようにしていました。何をアウトプットしたいのかを説明してもらい、それで関係ないと思う時には「そこは私の仕事に絡まないので欠席してもいいですか」と断りを入れるのです。
たとえ相手が上司であっても、効率を上げるために、言うべきことは言うことが大切です。さらに言うと、そもそも上司の興味をそそり無駄な会議を誘発するようなことを敢えて伝えないことも、部下にとっての重要な処世術かもしれません。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
時間を効率的に使うために、自ら率先して会議の回数を減らす!