【Vol.197】「なるはやで!」という指示をやめる!
【本のタイトル】
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
【著者】
中島聡
【引用文章】
日本の職場で今最も蔓延している病気といえば「なるはや病」でしょう。これは「締め切りは明示しないけど、とりあえず早めにやってくれ」という、極めて曖昧な指示が飛び交う日本企業特有の病です。
なるはや病にかかった上司は部下に仕事を与える際、いつも「なるはやで」と頼みます。正しい感覚を持った部下ならば、「いつまでにやればいいですか?」と上司に聞きますが、なるはや病にかかった部下は、「わかりました」と簡単に仕事を請け負ってしまいます。
こうしてなるはや病にかかった上司と部下は仕事を回しています。けれども、「なるはやで」などという曖昧な指示に部下も緊張感を欠き、クオリティの著しく低い仕事を提出することになったり、最終的に締め切りまでに仕事が終わらなかったりします。
日本の職場にはそうした緊張感が欠けています。「1週間でできたら1週間でやってほしい」などという曖昧な指示では部下のモチベーションも上がるわけがありません。
日本人も「この仕事2週間で終わらせて」と言われたら2週間で終わらせるように努力するはずです。なるはや病は、日本人の潜在的な能力を引き出せずに抑圧する、悪い病気です。
なるはや病は何の意味もない、ただの悪習慣です。
【具体的アクションプラン】
「なるはやで!」という指示をやめる!
→明確な指示にして、スタッフに緊張感を持たせる!
いいなと思ったら応援しよう!
