【Vol.510】挨拶に「ふた言」を追加する!
【本のタイトル】
雑談の一流、二流、三流
【著者】
桐生稔
【インプット(引用文章)】
挨拶から雑談が始まるケースもよくあります。
例えば、出社した直後、上司に朝の挨拶をする。会社に向かう電車の中でばったり同僚に会って挨拶をする。初めましてのお客様に挨拶する。
この時に、「おはようございます」だけで終わってしまうと、会話が続きません。そこで「挨拶に一言付け加える」という方法が、いろんな本やセミナーで奨励されています。例えば、
「おはようございます。昨日は遅くまでありがとうございました」
「おはよう!昨日の飲み会楽しかったね」
「はじめまして、お会いできて光栄です」
というように、挨拶にワンワードプラスします。
確かにこれも悪くないと思います。しかし、
「おはようございます。昨日は遅くまでありがとうございました」→「ありがとね(沈黙)」
「おはよう!昨日の飲み会楽しかったね」→「楽しかったね(沈黙)」
「はじめまして、お会いできて光栄です」→「こちらこそ(沈黙)」
そのあとが続かないケースがよくあります。
自然に会話をスタートするには、挨拶にも仕掛けが必要です。その仕掛けとは「ツープラス」です。挨拶にもうふた言追加するのです。
「おはようございます。(挨拶)昨日は遅くまでありがとうございました(ひと言)しかし部長、本当にタフですね(ふた言)」
「おはよう!(挨拶)昨日の飲み会楽しかったね(ひと言)アレははしゃぎすぎでしょ(ふた言)」
「はじめまして(挨拶)お会いできて光栄です(ひと言)噂はかねがねお聞きしております(ふた言)」
挨拶にワンワードプラスするのではなく、ツーワードプラスしていきます。
挨拶の次に空白のボックスが二つあり、必ず二つ埋めないといけないというように考えてみましょう。
挨拶+①+②
「久しぶり!①元気だった?②何年ぶり?」
「こんにちは!①いつも元気ですね②私も見習わなきゃ」
「よ!①元気?②最近、忙しい?」
みたいに、話のネタを入れます。
①と②に何を入れるかは自由ですが、入れた内容によって次の話の展開が生まれます。
一流は先手を取るのが上手です。先手とは先に話しやすい空気を作ることです。
挨拶は雑談の一番はじめ。会話のエンジンをかけるかのように、挨拶にもうふた言追加して会話をスタートさせてみてください。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
会話を広げるために、挨拶に「ふた言」を追加する!