【Vol.682】周囲の目を気にせず、欲しいものを求める!
【本のタイトル】
誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命
【著者】
森岡毅
【引用文章】
他人の権利を侵害するわけでもないのに「欲しいものを諦める」のも、共同体のために良いことなのに「やりたいことに挑戦しない」のも、本当は周囲への配慮なんかじゃありません。そう自分に言い訳しているだけです。その正体は「自分が痛い思いをするのが嫌だからやめている」だけ。それを”羊気質”と言います。羊気質の人はとにかく、痛いのが嫌で、自分が可愛くて、自分が平穏無事で傷付かず生きていくことに必死です。欲しいものを追いかけるのにも臆病で、もしも手に入らなかったら自分にガッカリして傷つくので、やらないことを選択するのが大好きです。また、「やりたいこと」をやった結果、周囲と摩擦が起こって怒られたり責められたりするのが怖いから、やらないことを選択するのがほとんどデフォルトになっています。
本当は周囲のことを思いやっているのではなく、周囲から反撃されて自分が痛い思いをすることを常に心配している。それは周囲への優しさでも思いやりでもありません。単純に”弱さ”です。自分が痛い思いをするのを避けるために”痛がり屋さん”がする典型的な言い訳、それが「周囲の人々の気持ちを考えて」です。それほど本当に”周囲”が大事ならば、自分が周囲のために痛さや責任を負ったらいいじゃないですか。共同体のために正しい目的ならば、やればいいじゃないですか。そして本来はやるべきでしょう?
「痛くないように生きていく」。それも一つの生き方でしょう。しかし、もう一つの生き方があることも意識しておいていただきたいのです。それは「やりたいことをやって生きていく」こと。どちらの人生の方がその人にとって魅力的なのかは本人が決めることです。しかし、その選択の際に、これまでの自身の経験だけで「どうせ頑張ってもやりたいことは実現できない」という感覚は、本来のご自身の潜在能力を大いに過小評価したバイアスがかかっている可能性が大いにあることを頭に入れておいていただきたいのです。この日本社会の構造的な問題、Self Awarenessが低いまま、リーダーシップ経験をほとんどさせないこの社会では、ご自身の本来のポテンシャルよりもずいぶん低いところの景色しかまだ見えないはずだからです。
信じていただきたいのは、どんな残酷な世界であっても、あなたは確実に、どう生きるか、そしてどこで生きるかを自分で選ぶことができるということです。置かれた環境において相対的にやってみたいことに対して行動を起こし、できる限りのリーダーシップ経験を積んで成長していくことは、誰もができるはずです。また、今の環境に情熱を十分に持てなくて、難しくても、自分がリーダーシップ経験をためやすいと思える環境を選び直すことは必ずできるはずです。
最終的にはやはり、それは環境ではなく、個人の問題なのです。自分自身でSelf Awarenessをもっと高めること。自分自身のためにリーダーシップの必要性に気づくこと。その能力を積んでいくために自分にとって必要な経験がなんなのかを明瞭にすること。その獲得のために必要な行動へ勇気を持って踏み出して変化を起こすかどうかを決断すること。個人としてやるべき課題は実に山のようにあります。それはどこまでいっても、環境のせいではなくて”あなた自身の選択”の問題なのです。
このゲームのルールは「経験したもの勝ち」です。そして、選ぶのは自分なのです。社会や日本のためというよりも、まずは自分自身の生きがいある人生のために、どうしたいかを考えて決めていただきたいと思います。その選択として、リーダーシップ経験を強く求める人が増えていくことを、私としては強く願っています。そういう人が増えた結果として、この日本社会が豊かになっていく。この日本においてその人たちの情熱が、一つ一つの夢(≒欲)を叶えていくのですから、それだけは間違いないと確信しています。
【具体的アクション】
リーダーシップ力をつけるために、周囲の目を気にせず、欲しいものを求める!